表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これが僕の異世界転生⁈ 改訂中!  作者: ヒロちゃむ
僕の異世界奮闘 争乱編
46/67

その頃

 少し脱線w


 こういう所も書いておかないと…と思って書いたけど実は必要だったか作者自身疑問だったりします…。

 ここは本陣、主力部隊の集まる軍隊が整列する中一部だけが慌ただしく動きその周辺だけ喧騒と混乱に包まれていた。


「お待ち下さい!今出られては困りますから!」


「離せ!私は前線へ行くんだ!貴様らが付いて来なくても構わん!一人でも行くぞ!」


 一人の貴族はその身体を特殊な金色の金属で出来たプレートメイルで包み華やかさより実用性を突き詰めた剣と槍を携えて今まさに前線へと突貫しようとしていた。


「それはご勘弁を!今部隊を編成し直しているところですから!もう少しだけお待ちを!」


「待っていられるか!私の大事な娘があそこに居るんだ!今すぐ行くんだ!そこをどけーー‼︎」


「おい、援軍を!早く!お館様を止めろーー‼︎」


 その貴族は味方であるはずの騎士達を蹴散らしながら前へと進んでいた。最愛の娘を助けようと必死に騎士(てき)を退けながら…。




 時は少し遡る。


「何⁈シルフィが見つからない⁈」


  本陣で騎士を蹴散らしていた貴族ことシルフィの父は非常に興奮していた。勿論良いことがあったわけではない。


「はい。少し前まで街の方へと向かっていたのは目撃されていたのですが…。」


「もう敵がすぐそこまで来ているんだぞ!見つけ出して私の所まで連れて来るんだ!今度は敵の本陣が来ている!後方支援班にいても敵が到着するかもしれない!」


 数名居る副官をしている騎士の一人がどうにか宥めようとしているとシルフィを捜索していた騎士が戻って来る。


「どうだった!シルフィは見つかったか⁈」


「い、いえ。回復や後方支援の募集が開始されたのでその周辺を隈無く捜索しましたが…シルフィ様を発見出来ません!現在も範囲を少し広げながら捜索していますが芳しくありません。」


「そんな!ならシルフィは一体何処へ行ったと言うんだ!見張りの者は付いていたはずだろう!」


「それが…シルフィ様は尋常ではない速さで移動したため追跡していた者達がまかれてしまったと…。」


「なに⁈あの子に付いているのはうちでも追跡に秀でた者達だろう⁈」


 格の上がったシルフィが本気で移動すれば騎馬よりも一時的に速く走れるためまかれてしまった見張り達が悪いわけではない。それでも追跡、護衛していた人物を見失うのは失態ではあるが…。


「現在必死になって捜索していますのでもう少々お待ちを…。」


 彼らもプロだ。雇い主の娘であり自分達のアイドル的存在でるシルフィの安全は必死になって確保しようとしている。父もそれはわかっているため特に咎めることはしない。


 それでも残念ながらシルフィにまかれてしまったメンバーの評価は下がってしまうが。


 それから本陣に招集がかかるまで彼らはシルフィを捜索するが発見出来なかった。それはそうだろう。彼らはシルフィは後方支援に回っていると思っていたため前衛班の方へと人を回していなかった。


 シルフィはそれを見越して前衛に回ったわけではないが見つかり難いだろうと思ってそこへ回っていた。勿論見つかり難いように立ち回っても居たが…。


 父はその後不機嫌になりながら本陣の作戦会議に参加した。異様にギスギスした空間に他の貴族達は非常に居心地が悪かったが触らぬ神に祟りなしとばかりに誰も機嫌については触れなかった。


 作戦会議も終了し部隊を編成してスタンピードに備えるがその間も彼らはシルフィを探し続け後方に居ないことがわかると急いで行動しだす。それはそうだろう、後衛に居ないなら後は前衛だけだ。それも前衛の方が数が多く範囲も広い。あまり人を回していなかっただけに焦りが出た。


 そしてそんな中見つけてしまう。いや、戦場に居ればその誰もが確認出来ただろう。突如戦場に小さな太陽が出現したことを。


 その太陽は魔獣達を焼き殺し多大な被害を出して消えた。まだ魔獣達は後衛の射程圏内に入っていない。そしてあれを発動させたのはシルフィであろうことはわかる。むしろそれ以外であれだけの物を放てるのならもっと戦場で名を轟かせただろう。


「あぁ、あんなところにシルフィが…。」


 騎士達は瞬時に判断して彼を取り押さえにかかった。でなければこの討伐軍の中核を担っている貴族の一人が本陣から消えてしまうからだ。


 最悪それでもシルフィを連れ帰れるのなら彼らは見逃したかもしれない。だが魔法を放ったのは前衛の位置だとわかっても彼女がどの辺りに居るのかまでは把握出来ていなかった。大分前線よりなのはわかったがそれだけだ。


 なら手の者を放って捜索させる必要がある。彼を行かせてもシルフィを見つけられないのならその間に魔獣達との戦闘が始まってしまう可能性が高い。


 彼は武闘派の貴族でもあるためそう簡単にゴブリンやコボルトに討ち取られるようなことはない。だが、戦場では何があるのかわからない。


 彼の鎧なり武器なり目当てで襲いかかる馬鹿が居ないとも限らないのだ。そうでなくてもスタンピードを指揮するような個体と出くわせば危ない。彼が討ち取られるなり何かしらの原因で死亡すれば士気に影響しかねない。


 勿論前線で戦っている冒険者達に貴族の一人が死んだと知らされても「へー、そう。」としか思われないが本陣の貴族達と彼の部下である騎士達からすればかなりの損失でありこちらは相当な士気の低下が予想される。


 そのため彼らは必死になって止めた。でなければ責任なんてとれないからだ。どうとればいいのかもわからない。


 その結果が味方を蹴散らして進もうとする貴族の姿だった。その間にも彼の放った手の者からある連絡が届いていたのだ。女子二人組の冒険者が巨大な魔法を放った後に敵軍勢に突貫して行った、と。


 焦らないはずはない。そして蹴散らされた騎士の数が百を超えた頃には軍の再編が終了し彼は無事シルフィの捜索へと向かうことが出来るようになった。蹴散らされた騎士達は軍には再編されずに医療班送りとなったが…。


 勿論、彼らが暴れまわっている間にもシルフィはより深い場所へと向かってしまいより危険な状態となっていた。父は虫の知らせでシルフィの状態を察知し最短の距離でシルフィの居る方へと軍を進めていく。その数はおよそ四千にも及ぶ。


 それだけの数率いればその速度は遅くなり結果的にシルフィは自分で後退しオークジェネラルとの戦闘を経験することになる。


 彼らがシルフィと合流出来るのは本陣付近まで自力で戻って来た時だった。



 



 誤字報告、感想お待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 作者さん、更新はお疲れ様です! お父様の視点か。確かに主人公さんの方に興味が有りますが、必要無いほどじゃないだと思う。 しかし、劣勢の戦に味方を蹴散らすとは、親バカと言うべきか、酷いだと言う…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ