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これが僕の異世界転生⁈ 改訂中!  作者: ヒロちゃむ
僕の異世界奮闘 争乱編

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戻ろう

 生き残った騎士団の人達が周りの遺体からすぐさま持ち出せる遺品を回収している間に僕らは傷付き動けない人達を癒していた。


 オークジェネラルは強敵ではあったが僕の受けた攻撃は右手ストレート一発だけだった。だが騎士団の人達は大多数が負傷し一部の人は治せない程の怪我を負った者も居た。


 追撃用に魔力を残しておきたかったが目の前で助けられる人に何もしないような冷血漢でもない。まぁ、今女の子だけど…。


 ユミルと協力して配給されたポーションも併用して治せる者は治した。勿論、僕らでも間に合わない者も居たため最後は本人達の意思の元介錯が行われた。切腹した訳じゃないが意味は通じるだろう。


 こうしている間も近くにはいくつも軍勢同士が戦っており出来る限り早くこの場から離脱する必要がある。大抵の者から遺品を持ち出すとその場から離れた。


 僕らは本陣の方へと撤退しながら気になったことを聞いていた。この間中も魔物達は襲いかかって来ており陣形を整えた外側では戦闘が始まっている。


「ねえ、ところで君達はなんであんな所で戦ってたんだい?見た感じそれなりに優秀な人達だと思うんだけど?あんなに前に出てるなんて。」


「ハッ!それに関しましては色々と大人の都合というものがありまして…。まぁ、有り体に言ってしまえば武功を焦った馬鹿が指揮官に取り入りまして…。進撃した結果先程のオークジェネラルに捕まりまして…。」


「それでも君達なら多少犠牲を出しても撤退出来たんじゃ…?」


「それは…この騎士団以外でも多少あることなんですが…。」


「ん?何か言いにくいこととかかな?聞かない方がいいかい?」


「…いえ、機密ではありませんので…。確かに我々の騎士団はこの国でもそれなりに戦える方だとは思いますが、今回の戦では一部お守りを任されまして…。元々騎士団の総勢は五百名程だったんですよね…。」


「でも君達って千人隊って…。」


「はい、つまり我々とほぼ同人数程新たに編成されまして…。更にそこに何かやらかした馬鹿まで編成されまして…。若いのとその馬鹿が指揮官にやたら進言を述べるため指揮官も仕方なく軍を進めたんですが…。」


 この話をしているその間中彼は苦虫を噛み潰したような顔をしている。正直わからなくもない。新入りが調子に乗って前出た結果があれではね…。


「で、その指揮官さんは?なんか聞いた感じ君な訳じゃないんでしょ?あ…でも治療した中にも今の部隊の中にも居ないってことは…。」


「はい。その馬鹿達を守るため奮戦した後足引っ張った馬鹿と共にジェネラルに討ち取られました…。」


「oh…。」


 僕らは共に空を仰ぎ見る。そりゃ苦虫噛み潰した顔にもなる。むしろそれでも顔に出してない方だろう。僕なら確実に怒り爆発しただろう。あの馬鹿共…。て感じで…。


 それにしたって有能な騎士団に若い連中を任せたい親心がわからないとは言わないがそれなら領地に残しておけばいいのに何故わざわざ連れてくるんだろうか。


 貴族にも見栄は必要だと聞くがそれにしたって最前線近くの隊に編成すればどうなるかわかるだろうに…それなら地味でも後方支援の方に回ってもらった方が安全だったろう。


 それにその騎士団が有能でも戦場で味方を常に庇い続けるなど不可能に近い。その馬鹿と若者達が何を考えていたかは知らないが有能な騎士団に編成されたからと言っても自分達がそれと同程度の実力があるとでも勘違いしたんだろうか。


「その結果撤退するにしても若いやつらを置いては行けませんし指揮官が討ち取られたことで一部が浮き足立ちまして…。命令もまともに聞かないのに助けろと喚き散らしてオーク達の関心を引いて次々と…。」


「あぁ…。僕らが出会したのはそんな時だったんだね…。あれ?それにしてもなんでこんな子供二人の冒険者の援軍を受け入れたんだい?」


「我々は重装歩兵と違うため少し後ろに布陣していました。勿論あの大魔法を確認していますしそれを行った方のことも朧げではありますが確認しております。貴方ですよね?あの魔法を放ったのは。」


「でもそれは広範囲殲滅に向いた魔法を持ってるってだけでそれを受け入れたところでもやしっ子だったらどうするんだい?こんなところでは範囲攻撃なんて味方巻き込むから使えないよ?」


「ハハッ!何を仰るやら。魔法使いなら後方で援護に徹していますよ。ここに居るのは前衛と一部接近戦も出来る冒険者の魔法使いだけです。そんな中たった二人でこんな敵中を突破して来る方々がもやしっ子な訳がないでしょう?」


「あー、なるほど。だからすぐ僕らを受け入れたんだね。」


 それにしても子供にしか見えない僕を見てもすぐ受け入れられるのはなかなか胆力がありそうだ。実際彼の判断は間違っていなかったし僕は多少の経験値を取得してユミルの安全も確保出来た。互いに得をしたいい結果にはなったろう。


「それにしてもその馬鹿達もやってくれたねぇ…。死んじゃった以上何を思ったかなんて聞けないけど…。それになんでそんな馬鹿まで前線に出てきたのかね…。」


「一部の者が聞いた話では、何でも自分よりも高位のお貴族様のご令嬢にとても失礼な態度をとったとかで…。それもそれを認めずに色々とやらかしたとか。早く戦果を挙げて戻りたかったんですかねぇ…。まぁ、余程の戦果でもない限り戻れないでしょうがね。」


 思いっきり聞いたことのある話だった…。と言うかそのご令嬢は僕だし馬鹿やったのはぽっちゃり騎士のことだろう。完全に忘れてた。そう言えば前線送りになっていた。


「そうかー。そりゃ災難だったね。それにしてもそのご令嬢さんも何でこんな戦争中の駐屯地に居たのかな?」


「それは噂になりますが…。なんでも戦うために冒険者に混じっていたんだとか…。そんな勇敢なご令嬢も居るんですね。」


「へー。それは一度会ってみたいもんだねぇ。」


「そうですな。私も少し話してみたいと思っております。」


「それは愚痴を言う感じの話してみたい感じかな?」


「まぁ、言いたいことではありますが…。それでも身を挺して民を守ろうとする方は貴族の中には少ないですから。是非一度話してみたいと言うだけですよ。」


「そっか。そうだね、僕もそう思うよ。」


「そのためにもここを抜けて本陣に戻らなくてはいけませんね。あぁ、外の部隊の疲労がそろそろ不味いですね。交代させなければ。」


「あぁ、それなら僕も前に出るよ。その方が何かと安全に進めるだろうし。」


 そう言うと騎士さんは苦笑いする。


「大の大人がこんな小さな女の子に守られるというのも情けない話ですが…それが一番被害を抑えられるんですから不甲斐ないばかりですよ…。」


「そう思うならちゃんと戦果挙げて自慢しに来てよ。じゃあ、少し前で蹴散らして来るよ。ユミル、行くよ。」


 僕らは騎士さんから離れて交代する部隊と共に前に出る。さぁ、もう少しで本陣だ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 結局はあの馬鹿達を前線に捨てでも被害を起こしましたかぁ。。。 ユミルさんには早く動いて欲しいですね、待たされ過ぎるとシルフィさんが可哀想だと思いますw
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