来襲再び
なんと昨日で総PV数が一万を超えましたー\( 'ω')/ずげーーー!
どんどん上がっていきますね!最初寝ぼけ眼で見てたから見間違いかと思いましたよ_(:3 」∠)_その日のPV数も700超えてましたしね!
テンション上がります!作品作って1ヶ月ちょっとでこれなら人気は無いけど不人気でもないってライン位までは来れてますかね?いやぁ、嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします!\( 'ω')/
今、軍内は騒然としている。何故なら敵の侵攻があったからだ。無論その敵を倒すために集められたのだが何故そうなっているかと言えば偵察からの報告だった。
それも死体騒動の調査のために編成された隊とは別の元から見張りとして散っていた隊からの報告だった。今朝飛び出して行った彼らは何をしているのか。
その報告によると敵総数およそ四万。先鋒隊三万、後詰のような隊がおよそ一万。聞いていた敵の総数と違うのだ。つい先日の戦闘で敵の数は減っている筈だった。
にも関わらずその隊は元に戻った。それどころか後詰の隊は先鋒隊よりも装備の質が良さそうだと言うのだ。時間経過で敵は増えていくが普通こんな増え方はしない。
先鋒隊は前回と同じく大した武装はしておらず、中には自分の爪や牙で戦おうとする魔獣も居たが後詰部隊は種類こそバラバラだが、革鎧やらナイフや短剣、棍棒と言った武装をしっかりと揃えていた。
敵本陣を偵察した時はそんな部隊は発見出来なかったと本人らは報告をしており、それが隊の不安を招いてしまっていた。
偵察が上手く機能しておらず、もしかすればもっと致命的な見落としがあるんじゃないかと皆気が気でないのだ。
敵は今日中にはこちらへと到着する予定であり今すぐにでも全戦力を以ってその迎撃に当たるとのことだ。
僕らも招集がかけられそれぞれの持ち場へと散って行くが僕には気になるとことがあった。街のことだ。
今回は四万もの軍勢を相手取るため全戦力を投入せざるを得ない。なら街へと派遣されている兵達も動員されるだろう。そうなれば防衛力のなくなった街は良い獲物でしかない。
「ユミル、少しだけ外すから後はお願い。」
ユミルは少し逡巡するがそれでも送り出してくれる。時間がないのに僕の願いはちゃんと聞いてくれる、良い女だね。
僕は街へと走った。格の上昇によって明らかに僕の体力と移動速度は上昇していた。人外じみた速さで移動し、すぐに目当ての建物へと到着した。今回はちびっこ獣人達が気付く前に入店する。
「はい、いらっしゃい。でも流石に速す…あらあら、昨日の今日でどうしたのかしら?」
受付に居たお姉さんは最初お客さんが来たと思ったようだが僕を見て意見を変えた。知らせは聞いているはずなのに妙に悠長に構えている。
「聞いてると思うけどもうすぐここに魔獣の大軍が攻めてくる。そうなれば今いる全軍で事に当たる以上ここを警備してくれる人がいなくなるんだよ。急いでここから離れた方がいいよ。前に渡したアクセサリーは返さなくていいから。」
僕がそう言うとお姉さんは何故か困った顔をした。
「うーん、私達はここに残るわよ?これでも仕事にはプライド持ってるもの。危険だとわかってここに来てるのよ?私達。」
「でも…それは今もいる警備の人達が守ってくれるからでしょ?今回はその人達もみんな居なくなる。下手すれば警備の薄いここに魔獣が押し寄せることだってあるかもしれないんだよ?せめて安全な王都の中にでも避難すれば…。」
「あら、多分だけどここに魔獣達が攻めてくることがあればそれはこの討伐軍が瓦解したってことでしょ?それならたとえ王都内に避難したとしても同じじゃないかしら?」
「いや、負けてなくても散らばった魔獣達に襲われる可能性だってあるんだよ?そうなったらまた戻ってくる前に犠牲が出ちゃうでしょ?」
「私達だって死ぬのは恐ろしいわよ?でも、貴方のような小さな子だって命をかけて戦ってくれてるんでしょう?なら私達だって身体張ってあげるわよ。
散ったのならここに来る可能性が高いんでしょ?なら、他の村や街に行ってしまう数は少なくなるじゃない。ここなら討伐軍からそこまで離れていないんだからそれこそ、前のように貴方が来るまで耐えれば問題ないじゃない?違う?小さな英雄さん。」
お姉さんの言っていることは強ち間違ってはいない。もし負ければこの国の主力戦闘員の半数以上が死滅したことになる。まだ多少残っているにしても今より量はともかく質は格段に下がるだろう。
今回集まった人数だって、負ければまた集まってくれる人が何人居るかもわからないし、集められるだけの時間もないだろう。時間が経てば敵はまた増えるしそうなれば各個撃破されるだけだ。僕らが負ければ、この一帯は滅ぶだろう。
だが、これはあくまでも負ける前提だ。だが勝ったとしても今集まっている魔獣達の全てを討伐するのは至難の技だろう。統率から解放された魔獣達が死に物狂いで逃げ出せば人よりも厄介だ。取り逃す数も百や二百ではないだろう。周りの都市や村への被害はそれなりに出る筈だ。
だが、すぐ側に無防備な街があれば逃げて来た魔獣達がここに集まるかもしれない。逃げているうちにただ興味を持ったり腹なり性欲なり満たすためにここを目指すやつらは必ず出るだろう。
下半身馬鹿なオークやゴブリンなら娼婦を見ればテント立てて迫ってくる筈だ。そこを一部の部隊でも救出に向かえば散ってしまう数はそれなりに減らせるだろう。勿論襲われた人達の被害は甚大だろうが…。
部隊を再編し、周りを捜索し、見つけて規模に応じた戦力を投入し確実に倒し切る。そんなことをするまでに一体いくつの街や村が襲われるだろうか。
ここなら対応するまでは早いだろう。だがそれまでに出る被害は計り知れない。下手をすれば襲って来た数が多く、誰一人間に合わなかったなんてこともあるかもしれないのだ。
「そんなことは認められない。僕らは戦えるし守りたい人がいるから命をかけるんだ。貴方達だってプライドがあるだろうけど命には変えられないでしょ?僕だって次は間に合わない可能性があるんだよ?」
「あら、私達だってこんな仕事してるし別に正義の味方なわけじゃないけど役に立てるって証明したいのよ?貴方達の代わりを作るには時間がかかるけど私達なら何度も経験すれば自ずと上手くなるわ。犠牲として使い捨てるなら私達でしょう?」
「さっきからお姉さんは生きたいのか死にたいのかわからないよ!そんな身体張って欲しいって思ってる人なんていないよ!お姉さん達は安全な所に避難してよ!僕達が帰ってくるのを笑顔で出迎えてくれる事が僕達が望んでるこだよ!ここにはまだ小さな子だって居るんだよ⁈」
「私達が死ねばどうせ子供達は生きていけないわ。ならここに残して一緒に運命を共にする。それに、それは間に合ってくれれば何も問題ないでしょう?私達は貴方を信じてる。ここに残ってるのはそう言う子達よ?」
「え?」
お姉さんが目配せするとカウンターの奥からぞろぞろとお姉さんや少女達が出てくる。ほとんどの人が知っている顔だ。僕が助けた人やお礼で僕達にチヤホヤしてくれた子達だ。
「お姉さま!私達信じてるよ!きっと勝つって!」
「そうですね〜。お姉さま達が命をかけて戦ってくれているのに安全圏からただ見ているのは性に合いませんしね〜。」
「私は多少戦える。襲われても大丈夫。(無事帰って来たら是非大きくする方法を…。)」
「ウフフフフ。」
ラミアの子は何考えてるのかわからないが熱い視線を送って来ている。他にも幼女ちゃん達も僕に纏わり付いて尻尾を振ったり擦り付いたりしている。
「別にこんな汚れた身体の女のことなんてたった一夜の関係なんですからそこまで気にしなくていいんですよ?
私達は貴方に助けられました。貴方のためならこの命を使うことに躊躇いなんてありませんよ。」
ハーフリングの女性も出てきた。と言うか僕に纏わり付く少女の中に混ざってた。
「ならその命を大事に使って欲しいんだけど…。」
「そう思った者は既にここには居ませんよ。私達はここで貴方達を待ちます。生きて帰って来てください。今度はちゃんとした歓迎をしますから。」
他のお姉さん達にも励ましの言葉を貰った。この人達の決意は固いようだ。勿論、この中には僕以外を待っている人も居るんだろうが…。
「わかったよ。今度こそちゃんとお礼してくれるなら頑張って戻ってくるよ。危なくなったら逃げるけど…。」
「えぇ、それで構いません。私達よりも若い子が死んでいくのに何もせず呑気に生きていける程私達は図太くありませんし。何かあればあのアクセサリーも使っちゃいます。」
「出来るなら自衛のためだけに使って欲しいもんだね…。はぁ、説得する余地なしかな。」
結局僕は説得に失敗した。でも、ここに帰ってくる動機が一つ増えた。話中でも幼女ちゃん達は空気読まずにやりたい放題やってたが…。
僕らは互いに無事を祈りつつ分かれた。
「もう、いいんですね?」
「うん、残念ながら説得出来なかったよ。強情な人達だよ、まったく…。」
「シルフィ様は愛されていますね。」
「出来の悪い妹みたいな扱いだったけどね。」
僕も陣営へと合流した。父様の手の物が僕を探し回っているようだがもう遅い。既に前衛近くまで僕らは移動していた。ここなら彼らも探せない筈だ。来ているとは思わないだろうし。
何故後衛に居ないのかって?今回僕らは前衛に志願した。格の上昇にしたがい僕のステータスは大幅に向上した。今なら前に出ても上位種でもない限り僕に傷を負わせる存在は居ないだろう。
それに、より近い位置の方が射程に魔力を振らなくて済む。魔力量も上がっているし前回と同じ量の魔力を消費しても充分動けそうだ。
それにユミルを守りながら両方の格の上昇も狙えるだろう。ユミルは僕が提案すると不承不承ながらもついて来てくれるんだから心強い。
「いい女だねぇ。」
「はい⁈」
赤面するユミルも可愛いねぇ。さぁ、もうすぐ開戦の時だ。
ユミルはただシルフィの言葉に従うだけの思考停止状態なだけだったりするが気づかないシルフィであった。
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