道中と考察
おぉ!なんと昨日は600に届きそうな程のアクセス数が!これは人気が出てきたんですかね⁈
いや、冗談ですよ?調子のってすいません、蹴らないでください_(:3 」∠)_
これからもよろしくお願いします!
娼館の帰り道僕は考え事をしていた。ユミルは直前のことが後を引いているのか赤面しながら無言でこちらをチラチラ見ながら横を歩いている。何この可愛い生き物。
また思考が逸れてしまったがついさっき判明した鑑定の精度のことだ。およそ三年前はここまでの性能は無く名前やスキル、種族程度だった。
ただし今はステータスの全てに称号と格。それまでにも鑑定を使ったことはあったがここまでのことを観たのは今日が初めてだった。
(一体何が鑑定に起きたんだ…。)
帰り道は少なくはなったが商人や娼婦、そしてそのお客さんを鑑定しながら帰ったが他の人達もやはり同じ様にステータスを観ることが出来た。今まで鑑定にそんな予兆など無かった筈なのに。
中には少し怪しいスキルや称号を持っている冒険者や商人、状態に性病の出ている娼婦も居た。観られるのは便利ではあるが少し複雑な気分だ。後で報告しておいだ方が良いのか悩むね。
そしてこの鑑定は本人のことも観られるのだが更に僕は驚いた。
名前:シルフィエット
種族:人種、転生者
職業:公爵家令嬢
状態:生殖機能停止
格:34
スキル:剣術3、槍術4、採取2、火魔法5、水魔法5、風魔法4、土魔法4、光魔法6、闇魔法4、無属性魔法5、錬成術4、付与術4、鑑定5、礼儀作法4、状態異常耐性2、狂化1
ステータス
HP:570 MP:450 STA:B VIT:B AGI:B INT:B MID:B
称号:転生者、公爵家長子、遊戯の伝達者、殲滅者、Dランク冒険者
やはり詳しく詳細が出るようになったが正直色々と突っ込みどころ満載だ。名前とスキルはまだ良い多少変なの混じってるけどだいたい予想の範疇でしかない。
職業もそうだがこれは立場等を表す物だ。複数出ていることはないが僕の場合は冒険者でもあるがこの辺の判断はどうなっているのか…。それと爵位だが僕は王族の縁筋だったらしい。
昔、爵位を聞いた時に王様の次位と言っていたのは本当だったらしい。学園で色々学んだが父様の領地は王都の次位に広く小国程もある。僕の住んでいた都市以外にも複数の都市と多数の村々があったそうだ。
そして僕の状態だが…これを行ったのは僕自身だ。何故かって?僕も女だったと言うことさ、痛かったんだよ。なので闇魔法のデバフの中に生殖機能を停止させる魔法があるのを発見した僕は自分にこれを使用した。
結果的にそれは止まりそれ以降定期的に使い続けている。ホルモンバランスとかどうなっているのか分からないが今のところ体調を崩したりしていない。魔法って凄いね?それ以外にも声帯や聴覚を停止させたり普通の麻痺や睡眠だったりと闇魔法は状態異常が雑多にあった。
状態異常耐性はおそらく僕が自分自身に魔法を使い続けた影響だろう。意識すれば抵抗することはないので失敗したことはない。媚薬の効果はもしかしたらこれが抵抗してくれたのかもしれない。毒と判定されないと言われたから予想でしかないが。
称号と種族についてはそこまで疑問は無い。称号と種族に転生者と出ているが驚く程ではない。他の称号も僕のことを簡潔に表現しているだけだ。遊戯の伝達者はボードゲームとかのことだろう。殲滅者もインフェルノの影響だろう。
スキルで気になるのは狂化だ。今までには見たことも使ったこともないスキルだが…これはおそらくだが昨日発現したんじゃないかと思われる。
昨日、少女が殺されたかけたことで僕の中で何が切れる音が聞こえてそれ以降は暴れ回っていた。記憶こそ無いがそれはこの狂化の影響なんじゃないかと思われる。どうして発現したのかは知らないがそれ以外に心当たりがない。
そして最後の1番気になる部分格とそれによるステータスだ。文献を読んだりしたがこの世界にレベルの概念があるとは聞いていなかった。ならこれは初期からの数字なんだろうか?
だが、周りの人も含めて戦闘職の格は高く娼婦なり戦えない商人の格は低かった。そうなるとやはりこれはレベル的概念な気がする。冒険者はランクが高い者程格も高くなっているようだったし。
だがそれにしても周りの冒険者の平均はおよそ十後半から二十前半といったところだ。それ以外は高くても十に届くかどうかといったところ。生物を殺したことのなさそうな者でも一や二ではないため戦闘をしなくても格はある程度上がるようだ。
ユミルもその平均でいうならその範疇なのに対して僕はその倍近い差があった。僕とユミルは今まで一緒に過ごして来たし大して差は無いと思っていたが僕の格は違ったようだ。
いや、これもおそらく昨日の戦闘が原因な気がする。インフェルノでかなりの数の魔物を屠ったしダメージも与えた筈だ、別働隊の方でもそれなりに暴れたしね。
それにインフェルノを使った後、僕は身体の違和感と痛みで倒れている。これが格の急激な上昇による物ならレベル酔いとかそんな表現をされるような現象が起こったと思われる。
戦闘経験が格に繋がるなら僕は前世からRPGによく触れていたしおそらくだが僕の考察はそこまで間違ってはいないだろう。昨日の出来事も含めてそれならば辻褄が合うはずだ。たぶん…。
ステータスも格の上昇による物だろう。元々ユミルよりも力はあったがランク的にも差が出たし。もう格が違うんだろう。格だけに…面白くないや。
前世のゲーム設定とそこまで変わらないがそれぞれのステータスの説明を簡単にしておこう。
まずはSTR。これは直接筋力や力に影響するステータスだ。近接武器で戦う時はこれが高いと色々有利になるだろう。力が上がると言うより力を込められる上限が上昇しているような状態だと思ってもらえたらいいと思う。
僕の場合は外見上変化ないが筋肉ムキムキの人と変わらないだけの力が出せる。大地の牙のお兄さんとも今ならちゃんと力比べ出来るかもしれない。
次はVIT。これは耐久力や身体の丈夫さを示すステータスだ。これが高い程自分への命に影響の出るダメージを軽減していける。
これも外見上は変化していないがナイフで引っ掻いてみても肌を滑っていくだけで傷が付かなくなっていた。おそらく質量物でも斬られてもただ吹き飛ぶだけで僕切れないんじゃないかな。
更にAGI。これは移動速度や回避に影響するステータスだ。僕の場合これも速度を上げられる上限が上がっている状態なんだろう。普通に歩いていても一般人と変わらないだけの速度だが走り出せば馬とも並走できるんじゃないかな。
回避に関しても速度をあげられればそれを活かすために目もよくなっているため弾丸とか弾けそう。いや流石に無理かな?
次はINTだ。これは知力に影響するステータスだが別にこれは頭が良くなる訳ではない。どちらかと言えば魔術に対する理解力が上がる感じだ。
考え方にブーストがかかっているだけで僕が天才になった訳ではない。鑑定ももしかしたらこれが高くなったため観られることが増えたのかもしれない。
最後にMID。これは魔法防御や魔法的概念への抵抗力の強さに影響するステータス。これが高い程魔法を受けた時より被害が小さくなり、呪いや状態異常の回復力や抵抗力が上がるようだ。
抵抗していないと効力が発揮しないらしく今は僕の状態異常は抵抗される様子はない。勿論これ以外は抵抗するためそう簡単に何かに影響を受けることはないだろう。もしかしたらこっちが媚薬に抵抗したのかな?
HP、MPは言わずもがなだろう。長々説明しなくても生命力そのもののと魔力総量が数値化された物だ。これが高い程重症を受けても生き残れたり魔法を使い続けられるようになる。ユミルとは倍以上差があることからむしろ僕がユミルを守る側になっている気がする。
表示がランクなので少し曖昧な範囲でしかないがまぁ、見えるのなら随分と参考に出来るし問題はないだろう。観えることがバレると色々拙い気はするけどね…。売ってくれた店主さんが言っていたのはこのことなのかもしれない。
「随分と人外じみた能力になったもんだ。」
「え?シルフィ様、なんでしょうか?」
「ん?あぁ、ユミルはよく僕を貪るのを我慢したなーと思ってね?そんなに魅力なかったかな?」
独り言を聞かれたため少しおどけて思考を切り替える。考えたところで何か変わる訳でもないしね。決して棚上げした訳じゃない。ないったらない。
「へ?そんなことありませんよ!とても、とっってもお美しいかったです!むしろあれを美しく思えない人なんていませんよ!そんな人居るならきっとその人は人間じゃなくて悪魔とかそんな存在なんです。シルフィ様はまさにこの下界へと降り立った天使…いえ、きっと美の女神様で」
「あぁ、うん、わかったわかったからそれ以上はやめて、照れくさいよ。(それに美しさ褒められても男としては微妙だしね…。)じゃあ、なんで手を出さなかったの?初めはあんなに積極的だったじゃないか。」
「うっ!それは確かに最初は我を忘れて味わいたくなりましたけど…一度縛られた時に少しだけ正気に戻りまして…それでシルフィ様が私次第だって言ったので信じて貰えているのなら応えないと!と思って頑張りました。」
「おや、別に僕は味わって貰ってもかまわなかったよ?あれはそういう意味のユミル次第ってことさ。でも薬の影響に打ち勝ってくれたのは嬉しかったかな?帰ったら僕に遠慮なんてせずに好きに解消してくれていいからね?我慢のし過ぎもよくないし。」
「私そんなに自分の欲望に忠実じゃありませんよ⁈と言うかなんでそのことをっ⁈」
「えー?そう?最近少しずつ大胆になってきてるよ?気付いてる?僕を拭く時も含めてね?」
「うぅ〜〜〜!」
ユミルは顔をまた真っ赤にして声にならない悲鳴をあげている。この後僕らはテントに戻りいつも通りに食事をし、お湯で身体を拭いて就寝した。
ユミルはいつもよりも長く処理に時間をかけていた。やっぱり我慢していたようだ。そんなに辛いなら言ってくれれば手伝ってあげるのに。
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