楽園じゃない!
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鑑定の結果はこうだった。
名前:ユミル
種族:人種
職業:近衛侍女
状態:催淫
格:18
スキル:近衛術5、光魔法4、採集2、身体強化4、奉仕5、礼儀作法4
ステータス
HP:250 MP:80 STR:D VIT:C AGI:D INT:D MID:C
称号:シルフィのお気に入り、シルフィの近衛侍女、Dランク冒険者
観られる項目が増えていた。前回までは種族やスキル、一部名前が見られるだけだった。それだけでもそれなりに使える子になったと喜んだものだ。
だが今は追加でスキル熟練度、ステータス、そして称号に格。何故急に増えたのかはわからないが異常に増えていた。
考えてみればついさっきハーフリングの女性に使用した時も実はそれらも観えていた。色々テンパっていたため増えたことに意識が回らなかったが今なら思い出せる。そういえばスキルに性技とかあったな…。
思考が逸れたが今は増えた鑑定結果よりも状態である。催淫、つまりは薬か何かの影響で性欲が強くなっていると言うことだ。
実際ユミルは僕の首筋に顔を埋めて舌を這わせてきている。慣れない刺激にたじろぐが今は気にしていられない。
「ちょっ、ユミル?一回落ち着こう?ね?別に相手するのは構わないけど今はちょっと色々やることあるから少し待ってくれないかな?ね?」
僕はユミルに呼びかけるが残念ながらユミルは言う事を聞いてくれない。体格に差はあるが実は僕の方が力が強いため抵抗していれば押し倒されることはないがこの膠着状態では何も出来ない。舌も首より下に下がって来てるし…。
「ユミルちょっとごめんね?ウォーターウィップ。」
ユミルを水の鞭で拘束して背後のベットへと寝かせておく。痛くないようにはしたがしっかりと縛り付けておく。
「で?どう言うことかな?」
僕らの珍事を面白そうに一部微妙な顔で眺めていたお姉さん達に問いかける。
「個人的には気を回したと言うか…。その…。お風呂のお湯に少しだけ媚薬を混ぜてありまして…。思いの外効いたみたいで…。」
お姉さん達もユミルにここまで強く効くと思っていなかったようでしどろもどろになっている。
「ユミルは言い寄られても初心過ぎてなかなか受け入れられないのが可愛いのに…。まぁ、この状態も悪くはないけど僕は受けより攻め派だよ?それにその媚薬って僕のお風呂にも入れてあるよね?僕は効かなかったみたいだけど。」
「そうですね、私共としてはお二人の関係を後押ししてあげようかと計画したんですよ…。薬の効果も実はそこまで強い物ではないので互いに気持ちが盛り上がりあってより仲良くなれるかなー?と思ってやったんですけど…すぐ押し倒しにかかるとは…。」
分量でも間違えていたのかユミルは強く媚薬の影響下にあるようだ。今も拘束から抜け出そうともがいているが動き過ぎで服が大変なことになってる。釘付けになりそうな目を身体ごとお姉さん達の方へと向ける。
「まぁ、関係については僕らのペースで進めてくつもりだったから余計なお世話だね。確かに周りから見れば焦ったいかもしれないけどこれが僕らのやり方だからね。気にかけてくれるのは良いけど少しやり過ぎかな?」
少し怒り気味にお説教する。お礼にしてはあまり嬉しくない部類だし仕方ない。せめておめかしさせてくれる位ならまだ良かったがユミルがこうなっているのは色々萌えなくもないがやり過ぎだ。
「これ、どうやったら元に戻るのかな?」
「そのー、行為をして解消させてあげるか、時間経過で薬が抜けるのを待つか、ですね。」
「解毒魔法は?鎮静系の薬や魔法はないの?」
「媚薬は毒とは判定されないんですよねぇ。これはあくまでも身体強化や活性化の効果ですから…。別に身体に害を成す物ではないので…。鎮静は精神への物ですから物理的な物には効きません…。」
「効果が切れるのは?」
「今日中には…としか…。」
「この状態で下手したら数時間て言うのは流石に可哀想だねぇ。諦めてゴソゴソし出しちゃったし。」
ユミルはなかなか拘束から抜け出せないためか今度は疼きの解消を優先し始めたようだ。今度は拘束を使ってなんとか出来ないかとモゾモゾし出してしまっている。
「あのー、それならちゃんと解消してあげれば問題ないんですが…。もし嫌なら我々が手助けしてもいいですけど…。」
「流石にこれ以上ユミルに何かするなら僕も怒るよ?君らなりの親切だったんだろうけど僕の忍耐には限界がある。ユミルも可哀想だしね。薬盛られて拘束されながら解消させられるとか死にたくなるレベルだよ?」
「私達は時にはそれ以上のこともやってるんですけどね?」
「それは僕らとは関係ないことだろ?」
「も、申し訳ございませんでした。」
お姉さん達も流石に色々居たたまれなくなってきたのかどうしようか相談をし始めている。僕も試しにいくつか解毒や回復魔法、ポーションを使ってみたが効果はなかった。むしろ逆効果で少し元気になった。
「やっぱり解消してあげるしかないのかなぁ。流石に不本意なんだけど…。」
ユミルは涙を溜めた潤んだ目で僕の方を見ている。助けを求めてるのか僕を求めているのかは僕には判断できないけどこの状態で放置するのは精神的にも肉体的にもよろしくない。
「出来ればもう少し風情のあるシチュエーションで迎えたかったんだけど…いや、ユミル本人にさせるのが一番傷が浅いかな。」
お姉さん達には一度部屋を出て行ってもらう。随分と好かれたようで少女達は退出を拒んでいたがこれは譲れない。結局引き摺られる様に出ていかせた。
「ユミル、一応拘束は解いてあげるから後は君次第だよ。」
僕は拘束を解いてユミルを自由にした。ユミルは解放されるとすぐまた僕を抱えこみそのまま僕を楽しむように撫で回し始める。僕は一線を超える直前では好きにさせる気でいた。
だがユミルはそれ以上先に進む様子が無かった。焦らしプレイかとも思ったが愛撫とも呼べないただ愛おしい者を撫で付ける様に僕を包み続けた。
どれ位時間が経っただろうか。十分か二十分かそれともそれ以上か。ユミルは徐々に落ち着きを取り戻していた。どうやら媚薬の効果が切れたらしい。
「すいませんシルフィ様ありがとうございました。もう大丈夫です。」
ユミルは恥ずかしそうに頬を赤く染めながら謝罪してくる。僕を腕の中に仕舞い込んだままだが。
「よかったよユミル、まさか媚薬盛られて初めてを交換することになるかと思ったよ。まぁ、それでもいいんだけどね。」
着崩れた衣装を整えて直すと部屋の外で待っているお姉さん達を呼びに行く。ユミルは僕のコメントに顔を真っ赤にして喋らなくなった。小声で悲鳴が聞こえてくるが。
「あら、思ったよりも早かったですが…いかがでしたか?」
媚薬盛った犯人達はニヤニヤしながら聞いてくる。
「無事に落ち着いたよ。されるがままにしてたのが良かったみたい。」
「あら、それはよかったです。それと装備品はちゃんとこちらで保管してありますよ。あ、その前にまずはお風呂で色々流しますか?」
正直少しイラっとするので感違いしている彼女らに訂正を入れることもなくまたお風呂を使わせてもらう。ユミルは一ヶ所念入りに洗っていた。
今度は湯船を使うこともなくお風呂を終えて装備を回収する。念のため確認したが何か盗まれたりはしていない。ちなみに僕らの着せられた衣装はそのまま持って帰って良いそうだ。ユミルは嬉々として仕舞い込んでいた。いつ着るんだろうか。
正直、お礼と思えない様なお礼だったがそれなりには楽しめた。二度目は御免だが。だけど助けた甲斐はあったと思っておこう。でなければお姉さん達はこんな悪戯めいたことも出来なくなっていただろうし。
「あ、お姉さん達の中に自衛位出来る人っている?」
「え?えぇ、お客さんの中には荒っぽい人もいるから取り押さえられる手段を持ってる子は居るわね。勿論そんな教育を誰にでも出来る訳じゃないから全員ではないけれど。それがどうかしたの?」
「じゃあ、試作品だけどこれを置いていくよ。一応実験は完了してるから問題無く使えると思うけど。」
僕が取り出したのはいくつかのアクセサリーだった。ただし普通の装飾品ではなくマジックアイテムの類だ。
「あらこれって最近王都でも出回り始めてるアクセサリーよね?かなり貴重で高いからなかなか手が出なかったんだけど…これはあんまり見たことない品ね?魔力も感じるし…。」
「うん、新作のアクセサリーだよ。中には攻撃魔法を封じ込めてあるから起動させれば何回か魔法が撃てる品だよ。」
「え⁈それってかなり高級品じゃない⁈それをなんでこれだけ、と言うか貰っていいの⁈貰ったわよ?返さないわよ⁈」
「ハハ、そんなに喜ばれると嬉しいもんだね。それには小弾系の魔法がだいたい五回分使えるように魔力を込めてあるからもし何かあったらそれで身を守ってね?ただし、魔力を使い切ると壊れてちゃうけど。」
僕の説明を聞くと取り乱していたお姉さん達は落ち着きを取り戻す。ただし動揺はしているが。
「直接攻撃系のアイテムは回数制限があっても貴重なのよ?本当に貰ってしまっていいのね?」
「うん、皆に持っていて欲しいんだ。僕が間に合わなくても大丈夫なように。それだけあれば多少警戒させたり時間を稼ぐ位は出来るはずだよ。まぁ、今の僕じゃそれが限界なんだけどね。」
「いえ、とても心強いわありがとう。こっちはいらない事やって不快にさせてしまったのに…。」
「それとは関係なく渡すつもりでいたよ。あ、僕のことは内緒にしてね?それじゃまたね?」
僕はお姉さん達にマジックアイテムの使い方を説明した後娼館を後にした。
ユミルのスキルですが剣術等は全て近衛術に統合されています。近衛術には剣術、盾術、格闘術が含まれています。
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