選択
「は、はいっ…」
ロレスとルシアは隣村に行くために通るべき大山に来ていた。大山か洞窟か…ルシアの体力と、ロレス自信が光魔法を使えて洞窟を照らせることから洞窟に決まった。ジメジメした洞窟に足を踏み入れると、早速モンスターが現れた。4足歩行のコウモリのようなモンスターで、目はない。そんな不思議な風貌に恐怖を覚えたのか、ルシアはロレスの腕にしがみついて震えてる。
「待ってろ、俺が今片付ける」
そういって光魔法を唱えようとした途端、耳をつんざくような音が2人を襲った。モンスターがこちらを敵とみなして超音波を発してきたのだ。
2人が耳をふさぐと同時に、モンスターが襲いかかる…
「伏せろ!」
相手は空からの攻撃…伏せれば問題ない。案の定、モンスターの攻撃は宙を切った。
「よし、今だ!」
伏せながらのロレスの光魔法!クリーンヒットしてモンスターは地面に落ちて光の粒になった。
「大丈夫か?けがはないか?」
いきなり伏せたため、ルシアに怪我をさせてしまったかもしれない…しかし、ルシアは無傷だった。
「大丈夫です!魔法でクッションを作ったので大丈夫でした」
やはりルシアは守護魔法に強い…とっさの判断で自分を守れるというところも、自身の嫁として十分の器であることが分かる。
その後は同じようなモンスターが現れたが、2人は相手の動きを見極めてどんどん早いペースで洞窟を進んでいった。
やがて出口が見え、2人は安心し、気が緩んでしまった。そのせいで足元の罠に気がつかず、足を拘束された。
「しまった!」
後ろを見ると、ルシアも同じ状態である。そんな中、洞窟の後ろから大きめのモンスターが一体迫ってきた。魔法を使おうと思ったが体が動かない…どうやら、麻痺作用のある罠らしい…
絶体絶命…こんなところで死んでしまうのか…そう思った矢先…
「グギャッ!?」
突然モンスターの体に二本の線が現れ、そこから炎が噴出した。モンスターは突然の奇襲になすすべもなく真っ黒に燃え尽きて飛散した。
「危機一髪だったな!ったく、俺がいなかったら死んでたな」
前を見ると、洞窟の光に照らされながら1人のシルエットが見えた。顔はよく見えない。
近づいてくると男だとわかったが、髪の毛が目元まで伸びていて表情がみえない…
その男は2人の麻痺罠を外し、ついてくるように言った。
一体何者なんだろうか…とりあえず男についていくと、村が見えた。
「ここは…俺たちの目指してた村だ…!」
助けてもらった上に目標の村にもたどり着き、なんとも清々しい気持ちで、村の門をくぐった。




