7話
霧に囲まれた森その中を走る俺。
「ハア、ハア。」
いくら走っても逃げる事が出来ない。
追われているのは俺。
追っているのは分からない。
ただその分からない者に捕まってはいけない。
捕まれば殺される。
「くそ、何なんだよ何だっつんだよ!」
俺は悪態をつきながらも全力で逃げる。
追ってくるものは歩いているにもかかわらず距離を離さず追う。
俺は何故か持っているクロスボウを走りながら構え矢を装てんせず放つ。
「くたばれ!」
クロスボウには矢がないが何故か矢が飛び出る。
追ってくる者は腕をふるうと矢を打ち消しその先に居る俺の腕を吹き飛ばす。
「ウガァァァァァァァァァァ!!」
腕を飛ばされた俺はあまりの痛さに地面の上でのたうちまわる。
-ザッ
気がつくと今まで追ってきていた者がすぐそばで腕を振り上げ今まさに俺を殺そうとしていた。
「ウアアアアアアアアアァァァァ・・・」
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「アアアアアアアァァァァァ!!」
目を覚ますとそこは森の中などではなく城の中の一室だった。
「夢か。ハアー、あれだ昨日あんな話を聞いたからあんな夢を見たんだ。」
「あんな話って何?」
「ワァ!!」
いきなり声がした方を見ると何故か机に大量の本を積んでいる聖弥がいた。
「何でお前がここに居るんだよ?」
「何でかって言われると本を届けに。」
「本?」
「うん。」
「何で本を届けに来てんの?」
「これ見て魔法の事を勉強するようにだって。」
「あっそうゆうこと。」
「うん。所でさっきの叫びとあの話って何?」
「悪夢を見た。」
「どんな?」
「森の中を逃げて最後に殺される夢。」
「それで叫んだのか?」
「ああ。」
「であの話って?」
「あの話って言ったら魔王以外に何があるっつんだよ。」
「けど行くのって1ヶ月先になったんだろ良かったじゃん。」
「あのな1週間から1ヶ月になってもあんま意味ないし。」
「なんでだよ。」
「だってさどう考えても無理だろ。第一さ1週間から1ヶ月になったてことはそこまでたいしことじゃ ないってことだろ。」
「そんなことはないと思うけど。」
「そんなことは絶対ある。」
「まあそれより晩御飯早くしないと無くなるらしいよ。」
「おいおい聖弥ボケてんのか?こんな朝早くから何・・・言って・・んだ・・よ・・。」
俺は窓を見ながら聖弥に言おうとしたが窓を見ると
「お前何時間も寝ていたからもう夜になってるよ。」
「うそマジ?」
「見れば分かるだろ。」
「俺が寝てる間なんかあった?」
「えーと。聖剣もらって魔法の練習して剣の特訓をした。」
「何かいろいろやってるな。アニメなら1話分使ってるだろ絶対。」
「あっあと明日から遠くの村に行く事になった。」
「何しに行くん?」
「なんでも魔獣が大量に出たらしいから退治に行く事になった。」
「ふーん。まあ死なないように頑張れよ。」
「おう。それにあの人にいいところ見せたいし。」
「あの人って誰?」
「剣の特訓をしてくれてる人でその何て言うか。」
聖弥は何故か言いにくそうにまるで好きな人の名前を言うかのようにしている。
この時俺はもしやと思いつつもある質問をした。
「その人って女か?」
「う・・うん。名前はユリア・エーデって言ってその・・あの・・えっと・・。」
「惚れた?」
「ウグッな・ななな・・なんで・・分かったんだ?」
「いやお前めちゃ分かりやすい。」
「マジで?」
「マジ。」
「うわー。どうしよ。」
「何が?」
「何がってそりゃユリアさんにばれてないかに決まってるだろ!」
「ああ。そゆう事大丈夫じゃない。」
「人事みたい言うなよ。」
「いや人事だし。第一リア充の恋愛の悩みなんか知るか!むしろ振られろ!!」
「ヒドイ!友達なんだから相談とか乗ってくれよ!」
「知るか。俺はこれから山のようにある本を読んで魔法を覚えるからどっかいけ!」
「そんなの後でいいだろ。」
「あっそうだ魔獣退治に行く時たぶん見送り行くと思うか。」
「多分かよ。」
「そおゆうことだから御休み。」
聖弥の背中を押しながら部屋からおいだした。
ドアを閉めた後も何か喚いていたけど少しすると何も聞こえなくなった。
「うんじゃ。勉強するかまずは、魔法と魔術の違いと属性についてからにするか。」
机から本を取り出し椅子に座り黙々と読みだした。
「つうか魔法以外にも魔術とかあんのかよ。それにこっちは、ふんふんなるほど俺は闇属性か。」
こうして俺は聖弥が魔獣退治に行くまで本を読んでいた。




