第1講 魔術はどこから生まれたのか
第0講 練習問題の解答・解説
解答例:Aさんが水を用意し、Bさんが苗を傷つけないように少しずつまく。
魔力量の多いAさんが、容器などに必要な水をため、細かな制御が得意なBさんが水やりを担当すれば、互いの強みを生かせます。
生徒A: Aさんが水を運んで、Bさんがじょうろでまくのでもいいですか?
レオン: もちろんです。水やりのすべてに、魔術を使う必要はありませんからね。
生徒B: 目的は、畑に上手に水をやることですものね。
レオン: そのとおりです。別の方法を考えた人も、二人の強みをどう生かしたか、確かめてみましょう。
大切なのは、目的に合わせて、得意を生かし合うことです。
生徒A: 先生、魔術の力は、どこから来るんですか?
レオン: 私たちが使う魔術の力は、十二神に由来します。まずは、その成り立ちから学びましょう。
生徒B: 神話の勉強ですか?
レオン: ええ。皆さんの魔術にも、つながる話ですよ。
① 創造神と十二神
世界を創ったのは、創造神アルケシアだと伝えられています。
創造神は自らの力を分け与え、陽を司る天空神と、陰を司る地母神を生み出しました。
そして二神の協力によって、木・火・土・金・水それぞれの陰陽を司る十神が生まれました。
しかし、世界を滅ぼそうとした創造神に十二神は反逆し、
命を守るため、創造神を地下深くに封じたと伝えられています。
生徒A: 世界を創った神様が、どうして滅ぼそうとしたんですか?
レオン: よい疑問ですね。専門家の間でも諸説に分かれていますので、自分でも調べてみよう。
② 十二神と陰陽五行
十二神の力を理解する基本となるのが、陰陽と五行です。
分類内訳
陰陽 陰・陽
五行 木・火・土・金・水
生徒A: 五行にそれぞれ陰と陽があるなら、五かける二で、十神ですよね?
レオン: そのとおりです。そこに天空神と地母神を合わせて、十二神になります。
生徒B: なるほど。では、魔術も五行と陰陽を組み合わせて考えるんですか。
レオン: はい。ただし、五行と陰陽では、表しているものが違います。
③ 五行は得意分野、陰陽は作用の仕方
五行は「何への働きかけが得意か」、陰陽は「どのように作用しやすいか」を表します。
同じ行でも、陰陽によって得意な働き方が異なります。
ただし、どちらも傾向であり、使える魔術を絶対的に決めるものではありません。
生徒A: 陰は悪い魔術で、陽は良い魔術……では?
レオン: ありません。陰陽は善悪の区別ではありませんよ。
生徒B: 名前だけで決めてはいけませんね。
レオン: ええ。性質を知って、使い方を考えることが大切です。
五行には、互いを生かす「相生」と、相手を抑える「相克」という関係もあります。
詳しくは、次の講で学びましょう。
この講の要点
魔術の力は十二神に由来する。
五行は得意分野、陰陽は作用の仕方を表す。
練習問題
「陰陽」と「五行」は、それぞれ何を表しているでしょうか?
解答・解説は、次回のまえがきで。




