6話「最強な白馬の王子様」
「……弱いな」
俺はその倒れた男を見ながら呟く
息の根は止まってないが虫の息の状態…殺してはダメというルールだったが流石に実力の差がありすぎたため加減が難しかったので大丈夫だろうか?
ーーーとそんな事を思っていると
「ほう…」
目の前で倒れていた男が突然消えた
おそらくワープ系の類なのだろう。そういうシステムなのか、はたまた監視をされているのか分からないな。
ただ万が一監視をされていたら迂闊に動かない方が良かったりするのだろうか?
無能王子と蔑まされてきた奴が急に圧倒をしだしたら色々な可能性が生まれてしまう。その可能性の中で人格が変わっているとバレたら面倒で仕方ない。
非常にやりにくい。
俺としては暴れてやりたいんだが…
俺はそんな事を思いながら再び歩き出すのだった
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ーーー私は無能力者だ。
でも何かを変えたくてこの学園に入った。
親は貴族で私のお兄様もとても優秀な人だった。
でも私だけは違った。私は無能力者でありながら頭も秀でていたわけでもなく本当に無能だ。
…無能王子。そう呼ばれていた彼の影に隠れて学園中に私が無能であることはバレることはなく、ただただそのレッテルを押し付けてしまっている罪悪感にいつも押しつぶされそうだった。
私は私が嫌いだった。
でもだからこそ私はこの学園に入って何かを変えるのだ。
…そう思っていたのに
「な、にこれ…」
何故か試験中だというのに知らない男の人に押し倒されていた。
「あなた誰なの…?」
震えながらも何とか言葉を紡ぐ
「はあ、はあ、ぼ、僕はね、ずっと君を見てたんだよ」
「ずっと?見てた…?」
意味が分からなかった…見てたってなに?この人は誰なの?
「そうだよ…君は僕のタイプ…というよりも可愛すぎるんだ…」
「どうゆうこと?」
「だ、だからね、僕が守ってあげないといけないんだ…そうだよ僕が守ってあげないと…誰かに襲われる前に!この…僕が!」
「な、なにを言ってるの…?だったら守ってよ!なんでこんなふうに襲ってるの…?」
「襲ってる?嫌だなあ…言い方が悪いなあ…君は可愛すぎるから先にこの僕が…へへへ」
言葉が出なかった…
世の中にはこんなに気色の悪い人がいたのかと認識してしまうことになる。
「や、めて」
もっと文句を言ってやりたい。
もっと否定を口にしてやりたい。
でも怖すぎるせいか口が思うように動いてくれない
「だ、大丈夫…君の怖いようにはしないから」
この男はなにを言っているのだろうか?もうすでに怖い思いをさせているのに怖いようにさせない?思わず反吐が出てしまう。
「…っ……あ」
ダメだ…
震えすぎて…
怖すぎて…
……何でこんな目に遭っているのだろう
…何で毎回こんな男にしかめぐり合わないのだろうか?
顔が良くなくてもいい…
強くなくてもいい…
ただ、
ただ私を大切にしてくれるようなそんな人が…
不器用な白馬の王子様でもいいから…
「た、すけて…」
「無駄だよ…だって今は君と僕しかいないん…」
「おい…無視するなよ。ーーー変態が」
そう言うと彼は私を襲っていた男を蹴り飛ばした。
「あ、なたは…」
「……っぐはっっ?!!!誰…だよ…お前?!!」
「最近名を名乗ることが多いな…」
「まあこの状況で言うならば…」
「ーーー助けに来た最強な白馬の王子様…かな」
あれ?なんか短くね???
気のせいか




