4話「7つの大罪」
試験まで残り2日になった頃俺はいつも通り授業をサボっていた。
…ん?授業をサボるなだって?
あんな授業俺には必要ない。
最低クラス…Fクラスということもあってか、授業内容はとても退屈なものだった。
基礎の戦闘知識、能力の覚醒方法、体力付けなど…
どれも俺には余裕どころの話じゃないものばかりだった。
「ああ、つまらない」
屋上でそんな事を呟くーーー。
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「珍しいじゃん、君がサボるなんて」
「またお前か…なんのようだ?」
ミーヤが話しかけてきた。最近コイツに話しかけられる機会が多い気がするな...
「いや...ちょっとね...」
「ん?」
「でも真面目な君が授業を受けないだなんて、どうしたんだい?」
「あんなもの今の自分には必要ない...それだけだ」
「へー...」
少し沈黙が続いたあと
「ーーー君は誰だい?」
いきなりそんな事を尋ねてくるミーヤに...
「俺か?俺は知っての通りアイル・ヒューゲルだよ」
「ーーー」
「何故いきなりそんなことを?」
「いや、ただ最近の君ってなんか変だと思ってね」
「変?確かにそうなのかもしれないな。能力を覚醒させたことによってその反動がくることも珍しくないことだ…それにーーー」
「いや、違う。君は記憶を失った…記憶喪失と言ったけど、私には人格…性格そのものが変わったように見えるんだよ」
勘がいいな...
というよりも俺が分かりやすすぎるだけなのかもな。
俺という人間は隠すのがあまり得意ではない。
「何かの勘違いじゃないか?」
バレるわけにはいかないので嘘をつく。
「勘違い?そうだったらいいんだけどね…でも貴方は最近何か余裕がある。前まで謙虚だったのに今では何か自信しかないような感じがするんだよ」
「確かに自信はついたさ。だが、それは能力を覚醒させたら誰にでもあり得ることなんじゃないのか?」
かなり苦し紛れの応答だろうか?
そんな事を思って返答を待っていると...
「君たち、ここで何しているだい?」
俺からでもミーヤからでもない第三者からの声に警戒をする。
コイツは誰だ...?
女?いや男?その判別できない容姿に困惑してしまう
ただ黙り込むのもアレなので...
「いや、授業をサボって雑談を交わしていただけさ」
「何も揉め事をしていないのなら問題はないが、授業をサボっているのは問題だ。今すぐに戻るんだ」
「あんな基礎知識、学ぶ価値もない」
「ほぅ...?だが君はFクラス...もとい無能王子と呼ばれているものじゃないか。そんな者が私に逆らう...ましてや虚勢を張るなんて良い度胸してるじゃないか」
「虚勢じゃないな...それに俺はお前の名など知らない」
「虚勢じゃない、か...あのネイルという男に勝って随分と自信がついているみたいだな...そして私の名か?」
そして目の前の奴は、私は...と続けて答える
「色欲の...王子だ」
「色欲の...?」
「もしかしてルイ・アリシア様?!」
俺の後ろにいたミーヤが驚いた口調で答えた
「ルイ...?」
「知らなかったかい?一応この学園の顔と言っても良い生徒会に所属してるのだけれど」
「......」
生徒会...聞いたことがある...
今は4人の王子が所属してる組織で、この学園の中でも四強と言っても良いくらいの強さだという...
「色欲の王子」...ルイ・アリシア。コイツは実力こそは4人の中でも劣るが能力が特徴的でとても強力なものらしい。
「嫉妬の王子」...ガーナ・ウォリア。コイツに至ってはよく分からないが嫉妬の力...それで数多の能力を使えると聞いたことがある。
「暴食の王子」...リューシ・シュタイン。性格は終わっているらしいが他3人と同様にその実力は確かなものだと聞く。
「怠惰の王子」...コイツに至っては名前を知らない...というよりも公表をしていない。だが怠惰という異名に限らず実力は4人の中でトップクラス。思考が読めずこの世界でも五本指に入る強さだという。
この4人が集まる生徒会...またの名を「バシレウス」ーーーー。
...俺が学園に行くことにした理由だ。
「なるほど、お前があのルイ・アリシアか」
「面白いな君。私に敬語を使わないなんて」
そういうとルイは微笑んでみせた
「悪いな、能力を覚醒させたことによってちょっと性格も曲がったみたいだ」
「覚醒...ねぇ」
「怪しむのならそれでいいが、俺はお前ら生徒会よりも強いぞ?」
そう言うと僅かに敵意...殺気を感じた
「あまり図に乗るんじゃないよ。無能王子というレッテルがありながら私たちに勝つ?虚言も良いところだね」
「おい殺意が溢れてるぞ...三流」
「君...死にたいのかい?」
威圧するように答えるソイツに俺は
「やってみろ」
端的に...されど人を怒らせるには十分な発言だった
「......」
「いや...やめておこう。ここで君を殺したら私といえど少しばかり罰を喰らってしまう」
少しだけかよ。
「冷静になれたようで...」
「君みたいに口だけの王子じゃないんだ...それにそれだけ虚言を吐くんだ...試験、楽しみだね」
煽るように言うソイツに
「試験?あぁそんなものもあったな...」
「参加しないのかい?」
「参加するさ...ただ俺にとっちゃそんなもの遊びにすぎない...」
「ここまで虚勢を張るとは...凄いな君」
「虚勢か...」
鼻で笑いながら返してみせる
「ただ...それは少し傲慢じゃないのかい?」
「よく...言われる」
ただその傲慢は慢心ゆえの傲慢ではない。
自信...俺は俺を信じている。
ーーーそれゆえの傲慢だ。
最近だるすぎて内容が紙よりもペラペラになってきた...
次回は頑張る(予定)




