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仮想現実~プレイヤーとして呼ばれた少女は仮初の世界で無双する。  作者: 冷崎
第二章 モンスター軍団の進撃

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第39話 スキルスクロール

ミーナはやられても笑っているミミックに対し引いている。

その様子を見ている冷菓は剣を両手で握り何度も何度も剣で殴り飛ばす。

が、ヒビが入るだけでピンピンしている。


「もう!!!何なのこいつ!!」


冷菓はミミックの煽りに見える動きに腹を立てていた。

攻撃しては、ミミックが吹っ飛びすぐさま戻ってくる。この工程を1時間ほど続けていた。


「私これでも結構STRあるつもりなんだけどなあ。もう怒った!【轟雷死滅斬】で吹き飛ばす!!」


冷菓は魔力を剣に込める。チャージが完了するまでミミックからの攻撃を凌ぐ。魔力は金色に輝いている。


「くらえ!!!【轟雷死滅斬】!!!!」


先程と同様、その攻撃はガーゴイルのように真っ二つに割った。ミミックはその場に倒れ、消えてく。


「はあ、はあ、や、やった。ウザかった〜。」


冷菓は深呼吸をし、呼吸を整える。


「やりすぎにゃ。」


「うん。」


ミーナと桜は少し遠い目をしていた。冷菓は二人のもとに戻ろうと振り返る瞬間。ミミックが死んだ場所が光り始めた。


「何この光?!」


「うっ、まぶしっ!!」


「にゃ〜!!」


3人は目を細め何が光っているのか確認しようとする。ミミックが死んだ場所には巻物が落ちていた。


「こ、これって。もしかして!!」


冷菓は巻物を拾い、そこに書いてある言葉を読んでみる。


『魔法スキルスクロール』


「桜!!これ、探してたやつ出たよ!!」


「本当?!見せて見せて!!」


桜は冷菓に駆け寄りスクロールを確認する。冷菓の手には、黄色く鮮やかな色の巻物が握られていた。


「本当だ。え!これ私が使って良い?!」


「いいよ。桜これで念願の魔法剣士になれるね。いや魔法槍士か。」


冷菓はスクロールを桜に渡す。


「これどうやって使うの?」


「スクロールを開いて、魔力を込めるだけで良いにゃ」


ミーナがやり方を教え始めた。


「よし!始めるよ。」


冷菓はスクロールに付いていたロックを外し、広げる。そして魔力を流し込む。

するとスクロールが淡く光りだし、変な文字が浮かび上がる。その文字は桜の体の中へ吸収される。


ピコン


端末がなる。


「魔法スキルを獲得しました。初級火魔法を獲得しました。」



「これで私、魔法使えるの?!」


「試してみたら?」


冷菓とミーナは少し距離を取る。

桜は手を前にかざし目標を定める。目標は通路の横に置かれている花瓶。魔法を使おうとすると頭の中に詠唱が浮かんでくる。


「火よ!我が声に応えよ!」


桜が唱え始めると手元に小さな魔法陣が現れる。


「燃え盛る火球となりて敵を穿て!!ファイアーボール!!!!!」


桜が叫んだ瞬間魔法が発動。


するかと思われた。


「あれ?」


だが魔法は発動しなかった。手からプシュ〜という音だけが聞こえた。


「あれ?なんで?!私なんか間違えた?!」


桜が慌てていると端末から音がした。


「魔力が不十分です。初級魔法を使用するには最低20MP獲得して下さい。」


桜は黙った。

1秒。2秒。3秒。

ようやく口を開いた。


「ガーゴイルから獲得したスキルポイントMPに振っておけばよかったあ〜!!!!」


桜は顔を手で覆いその場にうずくまる。


「ていうかこんなの予測できないよ!!」


「いやまあ、どんまい......」


冷菓はどんな言葉をかけたら良いか分からなかった。冷菓のMPは現在5MPなので最低でもスキルポイントが15も必要である。


「やっちゃったことはしょうがないじゃん!切り替えよ!」


「そうにゃ!桜ちゃんはまだレベルが低いから敵を倒せばすぐにスキルポイントが手に入るにゃ!!」


ミーナは桜の背中を擦ってあげた。


「わ、わかった....」


桜の目からは涙が流れていた。よほどショックだったらしい。

桜は立ち上がりトボトボと歩きだす。


「ちょっと!先行かないでよ〜!!」


「待つにゃ〜!!」


先に歩いていった桜を二人は追いかける。

3人は次の階層へ通りる。景色は変わらずお城の廊下のような景色が広がっている。


「ねえ、冷菓ちゃん。」


「ん?どうした?」


「階層が下に行くにつれて出てくるモンスター強くなるんだよね?」


「そうだよ。このダンジョンなら平均レベル25ぐらいかな?」


「私まだまだじゃん!!」


桜はほっぺたを膨らませプンスカと怒る。


「ガーゴイル何十体か倒せばすぐだよ!」


「けど冷菓ちゃんの負担デカくない?」


桜は冷菓のことを心配していた。桜よりレベルもステータスも高いはずなのに一緒に居てくれる。


「私たち親友でしょ。大丈夫。」


「ありがと。」


「うん。」


なんか二人の世界に入っているがその場にはミーナがいた。

(私のこと見えてないにゃ。気まずいにゃ。)

ミーナは空気を読んで完全に気配を消している。

3人が歩いていると目の前にピエロが現れた。


「また同じ作戦でよろしく!」


冷菓は剣を握りピエロのヘイトを買う。

そして桜はピエロに一撃を入れる。


3人は魔物に出会うたびに同じことを繰り返した。

ピエロ、レイス、クッキーモンスター(正式名:キラードール)などと戦った。

桜たちが3階層へ下るときに戦ったキラードールは見た目がかのテレビ番組に出てくるクッキーモンスターと似ていた。が目の焦点はあっておらず、両手にはナイフが握られていた。

その見た目から冷菓はそいつのことをクッキーモンスターと呼んでしまった。

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