第25話 セーフティールーム
冷菓は再度ゾンビへ攻撃を入れるため、曲がり角で待ち伏せしようと考えていた。
先の曲がり角を曲がると、するとそこには何やら淡く光る光りが地面から噴出していた。
「なにこれ?魔力?罠?って考えてる暇無い!!!」
冷菓はその噴出されてる光に向かって突っ込む。
「あれ?何も起きない?てっきり罠かと思ったのに。まあ、私としては好都合だけど!」
冷菓は体を確認し後ろを確認すると、ゾンビ達は光の前で立ち止まっていた。
「ゾンビ達が通れない.....もしかしてここ安地?!」
安地とはモンスターや危険物が一切ないダンジョン内で唯一体を休める場所である。
振り返り、前へ進もうとするとそこには扉があった。
だが今回は扉が開いており、中が見える。
「あれ湧き水?!しかも光源も十分ある!」
冷菓は嬉しそうに中へと入る。
「日記の人はここを見つけられなかったのかな?」
冷菓は疑問に思い部屋の外を見る。
そこには相変わらず立っているゾンビがおり、視線を天井に向けると天井が少し崩れていた。
「この部屋デュラハンの攻撃で壁が崩れたのか。なら見つかんないわけだ....」
冷菓は部屋の中へ戻る。部屋の大きさは大体6畳ぐらい。奥の角には湧き水がありダンジョンではありえないほど水が透明である。
「ここをしばらく拠点にするか。」
冷菓は剣を壁に立てかけ、湧き水の方へと駆け寄る。
「これ飲めるかな?綺麗だけど細菌がいたら怖いしなあ......」
ピコン
端末が鳴る。
「レアアイテムを発見しました。対象2箇所。」
「え?!レアアイテム!!何処?!」
冷菓は出てきたディスプレイを前後に揺らす。
「1つ目は聖水。体内に取り入れることで自身の傷や疲れを癒す効果があります。」
「この水、聖水だったのか。なら飲めるよね。」
冷菓は聖水を手ですくい、口へと運ぶ。
「美味しい!あの「いろは◯」みたいだ!!」
冷菓は久しぶりの水分に感動し、がむしゃらに飲み続ける。
すると頭の傷や、ゾンビに殴られできた傷など徐々に回復していく。
「これめちゃくちゃ使えるじゃん。」
冷菓はひと休みするともう一つのレアアイテムを端末から聞き出す。
「もう一つは何処なの?」
だが端末は答えない。
「はあー.......やっぱり答えないか。しょうがない自力で探すか。」
冷菓は部屋の中を散策し始めた。不自然な部分はあるか、何処かに光るものはないか、隠し部屋など様々な可能性を考え探した。
するとレンガの1ブロックが奥へと押し込まれた。
ガコン
何もなかった壁に通路が現れ、道が続いていた。
「隠し部屋.....あった。」
冷菓は、壁の奥に現れた通路をじっと見つめる。冷菓は、壁の奥に現れた通路をじっと見つめる。
「この先にレアアイテムが有るのは確かなんだけど、セーフティーエリアに入ってるかわからないんだよね。」
冷菓は腕を組んで考える。部屋の外には、先ほどからゾンビたちが立ち尽くしている。
「行ってみるか。流石に外よりは安全でしょ。」
冷菓は狭い隠し通路を進む事にする。
「暗いな。けど、先の方に光が見える。」
冷菓は奥にたどり着いた瞬間目を見開いた。
部屋には謎の機械が並んでおり、機械が稼働している。
部屋の隅に複数の袋が置いてある。
「これは何が入ってるんだろう?」
冷菓は袋を開けてみる。
するとそこには干し肉が大量に置いてあった。
「食べ物だあ!!!!けどこれ食べれるのかな?匂いは大丈夫そうだけど.....」
冷菓は干し肉を鼻に近づけて嗅いでみる。
「これは回収しておくか。」
冷菓は【ストック】に回収する。冷菓は視線を戻した。
そして通路正面、部屋の中心には縦横高さ1mほどの台座がある。そしてその上には謎の人形が浮いている。
「なにこれ......ロボット?てか頭に猫耳ついてる!!めっちゃかわいい!!」
身長150cmの猫耳少女が台座の上に浮いていた。
更に腕に何か身につけている。
「腕につけてる機械これ、端末に似てる気がする....」
色は半透明であり冷菓が付けているレアリタス・ヴィルトゥアリスに似ている。
機械に触れると台座が光り、機械的な音声が流れた。
「機械人形:コード猫人への接触を確認しました。猫人の起動を開始します。」
すると浮いていた少女は台座から浮いて地面に降りてきた。
足が地面についたと思ったら少女は目を開けた。
ぱっちり目に、青い瞳に白い髪の毛。
「機械人形:コード猫人起動しました!あなたが新たなご主人様にゃ?」
「......え?ご主人様?」
「そうにゃ、あなたは私に触れたことで主人登録されましたにゃ。」
「まじか。」
冷菓は、目の前で起動した少女を見つめる。
一見すると、ただの可愛らしい猫獣人の少女にしか見えない。冷菓は少女の腕を見る。
そこには、冷菓が持っているものとよく似た、半透明の機械が装着されていた。
「やっぱり........端末に似てる。」
冷菓が近づく。すると少女もこちらを向いた。
「どうしたのですかにゃ?」
「いや、その腕についてるやつ.........」
冷菓が指を差す。
「それって何?」
「これですかにゃ?」
少女は腕を持ち上げる。
「これは私の管理端末ですにゃ。」
「管理端末?」
「はいですにゃ。私の状態確認や命令の受信、周辺情報の取得などに使いますにゃ。」
「へぇ.....」
(この端末、人によって機能が違うのかな?)
「この施設って何の為のものなの?」
すると少女は一度瞬きする。目を開けた瞬間目が一瞬光る。
「情報が制限されていますにゃ。」
「アクセス権限が不足していますにゃ。」
冷菓は無言になった。
そして、
「.........権限か。」
この謎端末にまつわるヒントがまるで無い。
その事実に冷菓は頭を抱えた。
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両方欲しい。




