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仮想現実~プレイヤーとして呼ばれた少女は仮初の世界で無双する。  作者: 冷崎
第一章 鮮烈な少女

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第1話 日常

鳥のさえずりが聞こえる。

窓の隙間から差し込んだ朝の光が、一人の少女の顔を照らしていた。


「うっ、まぶしっ!もう朝か」


少女は眩しそうに目を細めながら、ゆっくりと目を覚ます。

彼女はベッドから飛び降り、窓にかかっているカーテンを勢いよく開ける。

すると部屋の中へ一気に光が差し込んだ。

空は快晴。雲一つ無く、青く明るい空が広がっている。


「今日もいい天気だな、良い一日になりそう!」


彼女の名前は森冷菓(もりれいか)17歳。

仮初高校(かりそめこうこう)に通う女子高生。。。のハズだった。


髪色は艶の入った茶髪に、ショートヘアー。

特に目を引くのは、前髪の一部が白くなっている。

そして目は鮮やかな緑色の三白眼だ。


本人はあまり気にしてないが、よく周りの人から「目付きが悪い」と言われる。


冷菓は両腕を天井に向けて伸ばし、一言意気込む。


「うっし、今日も学校頑張るぞ!」


気合を入れた冷菓は素早く制服に着替え、部屋の扉を開けた。部屋を出て長さ約10mの廊下を歩きリビングへと入っていく。そこにはキッチンで父親と冷菓のお弁当の準備をする母親の姿と、椅子に座って新聞を読んでいる父親の姿があった。テーブルの上には出来立てのトースト、ベーコンエッグ、そして湯気立ってるスープが3人分置いてある。


「あら、冷菓おはよう。早くご飯食べないと遅刻するわよ。」


母親は少し笑いながら声をかける。


「おはよー」


冷菓は眠たそうに返事をし、席につく。すると新聞の向こうから父親が顔を出す。


「おい冷菓、ちゃんと宿題はやったのか?」


「やったって」


「本当か??お前は昔っから忘れっぽいから父さんは心配だぞ。」


「だから大丈夫だってば!」


少し過保護な父親の言葉に若干うんざりする。

冷菓は手を合わせ、


「いただきます。」


朝食を食べ始める。

トーストをかじり、ベーコンエッグを口へ運ぶ。

いつも通りの朝だ。


ご飯を食べてる途中時計を覗くと、


「あ、、、」


時計の針は、家を出なければいけない時間を指していた

顔が一瞬で青ざめる。


「ヤバッ!!遅刻する!!」


「だから早く食べなさいって言ったでしょ!!」


「もっと早く言ってよ!」


冷菓はご飯を素早く口の中へ詰め込む。


「ほひほうはま!!」


椅子にかけてあるカバンを持ち玄関へ向かう。


「冷菓忘れ物はないか?ハンカチは?水は?」


「全部持ったってば!」


「じゃあ行ってきまーす!」


「はーい、いってらっしゃーい!」


冷菓は扉を勢いよく開け走り出した。

遅刻しそうにもかかわらずルンルンな気分で走っている。

走っていると後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた


「冷菓ちゃーん!!」


冷菓が振り返る。そこには一人の少女が走って来ているのが見えた。


「冷菓ちゃんおはよ!」


「桜、おはよ!」


この少女の名前は一ノ瀬桜(いちのせ さくら)。冷菓と同じ同級生であり親友だ。

クリっとした目に明るい性格が特徴だ。

冷菓がいる場所まで追いつくとニヤニヤしだした。


「今日も相変わらず目つき悪いね!!」


「桜、それ褒めてないでしょ!!!」


「えー、褒めてるよ」


「どこが?!」


「えーと、個性的でかっこいい。」


「適当でしょ!!」


二人は軽く雑談しながら学校へ向かう。


「桜!早く!走らないと遅刻するよ!」


「ちょっと待ってよ!冷菓ちゃん!!足速いよお!」


二人は学校まで走り続けた。




「キーンコーンカーンコーン」


「だああ!!!あぶな!滑り込みセーフ!」


学校の鐘がなるのと同時に二人は教室へ滑りんだ。


「お前たちまた遅刻ギリギリか、たくっ、早く席につけ〜」


教壇に立っている教師が呆れた顔をする。


「すいません!」「すいません!」


二人とも頭を下げ、席につく。


「桜のせいでまた怒られたじゃん。これで8回目だよ!やばいよ!」


「ごめんて、、」


小声で話していると先生がチョークを持ち始めた。


「それでは授業を始める。」


クラス全員が一斉に教科書を開き、授業を受ける。

この時まだ冷菓は知らなかった。まさかあんな事が起きるだなんて。


授業や、自習が終わり家への帰宅時間になった。


「じゃっ、桜!また明日!」


「うん!冷菓また明日!」


冷菓は桜と交差点で分かれ、すでに街灯がついている。

暗い夜道に静かな帰路、まるで何か大変なことが起きる前触れのような気がした。


「ただいま〜!」


「おかえりー」


キッチンで晩ごはんの準備をしている母と、リビングでテレビを見ている父の姿があった。

父はニュースをを見ていた。


「「今日の午後4時30頃、謎の死を遂げた男性、佐藤倫太郎さん35歳。彼の死因は、例の事件「無差別変死事件」に関与していると警察は睨んでいます。」」


テレビからは不穏なニュースが流れ、背筋が凍った。なぜだか知らないが、凍ったのだ。冷菓には関係のない話であるはずなのに。するとリビングから声が聞こえた。


「冷菓!!私たちはご飯食べちゃったけど先お風呂はいる?」


「お風呂先入るね!」


そう言うと、脱衣所へ行き服を脱ぎ始めた。彼女の体は白く、まさにインドア派の鏡と言えよう。


シャワーに入り、ご飯を食べ、歯磨きをする。彼女は寝る準備をしていた。


「おやすみー!!」


「はい、おやすみー。」


冷菓は部屋のドアを開きベッドの上に散乱した毛布を整え中に潜り込む。

疲れていたのか、すぐに眠りについた。






光が目に差し込んだ。いつもと同じように丸い電球が天井に見えると思った。


「んっ、眩しっ」


ーーーーだが違った。


上には緑の葉に覆われた空が写っている。


「ん???何処ここ?え、夢??」


冷菓は知らない場所に困惑する。

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