プロローグ
土の匂いがする。
風が吹き、土埃が舞う。
木が生い茂り道行く道を阻む。少女は逃げていた。
「はあ、はあ、はあ、」
着ている服は土で汚れ、所々千切れている。
息も絶え絶え、まともに力は入らず気力のみで走っている状況だ。
(もうヤダ!なんで私がこんな目に合ってるの?!)
慣れない運動により胃液が上がってくる感じがする。
目が虚ろになり視界が朧けになる。
足が限界を迎え、木の根に足を引っ掛ける。
「うわっ!」
転ぶ間際、足を捻りまともに動ける状態ではなくなる。
右足首は赤く腫れ上がり、痛みが走る。
だがそんな事を気にする間もなかった。走ってきた後方から追いかけてくる影が複数見える。
その瞬間少女の心は地の底に落とされ。悪魔が不気味な声で笑っている気がした。
「ひっ!!に、逃げなきゃ、!!こ、殺される!!」
少女は地を這い、体が泥だらけになりながら逃げようと試みる。
だが、後方から走って来ていた影が真後ろで立ち止まる。
そう、フォレストウルフである。
「い、いやだ!!!く、来るな!!し、死にたくない!!!」
少女は地面の土を握りフォレストウルフへ投げつけるが全く効いていない。
先頭にいるフォレストウルフは唸り声を上げ、少女へ飛びかかる。
それに続くように他のウルフたちも飛びかかる。
少女の体を引きちぎり、血が吹き出る。
体が徐々に重くなり、死が近くなるのを感じる。
「あ、、あ、、あああああああああああ!!!!!!!!痛い!!痛い!!」
少女は絶叫し意識が朦朧とする。腕はもげ、体中から真っ赤な血が流れ出る。
口から吐血し、目の前が赤く染まる。
「、、い、、い、、や、、だ、、し、し、、に、、、、たくな、、い、、」
そんな少女の願いも虚しく、ウルフに首を噛み切られる。一気に血が吹き出て、白い毛並みをしたフォレストウルフが赤い血に染まる。
少女の意識は途切れ一つの声が聞こえる。
「「ジ、ジジ、ジジジ、プレーヤーの死亡を確認、、
残基数、、残り、2、、
個体名:森冷菓の精神体を転送します、、
次回のご活躍を、、心より、、お祈り申し上げます。」」
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