第17話 スキル考察
冷菓は早速ステータスを確認する。
個体名:森冷菓
種族:人間
職業: ヴィルトゥアリス
レベル:2
HP:100
MP:5
STR:18+10
DEF:5+10
VIT:9
AGI:37+10
INT: 110
LUK: 72
取得スキル:
【アーツ:短剣術1】
【コモンスキル:ーー】
【エクストラスキル:ーー】
【ユニークスキル:ーー】
【特殊スキル:ーー】
【固有スキル:適応〈1〉、仮想認識〈1〉、ストック〈1〉】
固有スキルの効果:
適応: 初めて経験する環境や作業に対して、通常より少し早く慣れる。
仮想認識: 自身の周囲を把握する能力
ストック:武器を出し入れする能力
冷菓は黙り込む
「.............」
「え?これだけ?」
思わず声が漏れた。
「いやいやいやいや!」
冷菓は画面を指さす。
「特殊職業だよ!? しかも一回選んだら変更できないって言われたんだよ!?」
画面に表示されているのはどれも地味な能力ばかり。
「適応.......仮想認識.........ストック........」
冷菓は頭を抱える。
「........地味!」
(短剣使いにしとけばよかったあ.......)
冷菓はベッドに倒れ込む。
「うわぁ......やっちゃったかも.....」
しばらく天井を見つめる。
「.......でもなあ、特殊職業って書いてあったからなあ。」
冷菓は少し考える。
(普通の職業とは違うってことは....何か隠されてるのかな?)
冷菓はもう一度、ステータス画面を見る。
『職業:ヴィルトゥアリス』
「ヴィルトゥアリス.....」
冷菓がその名前を読んだ瞬間端末から音がなる。冷菓は肩を跳ねさせる。
「だから急に鳴るのやめてよ!」
画面に新しい表示が現れる。
「【ヴィルトゥアリス】の職業権限を確認しました。」
「.........職業権限?」
冷菓は画面を覗き込む。
「現在の権限レベル:Ⅰ」
「使用可能機能を解放します。」
「.............え?」
先ほどまで表示されていなかった新しい項目が、画面に次々と追加されていく。
「【適応】解放済み」
「【仮想認識】解放済み」
「【ストック】解放済み」
そして、その下には――。
「【????】権限不足」
「【????】権限不足」
「【????】権限不足」
「【????】権限不足」
「【????】権限不足」
「なにこれ??権限?」
冷菓はこの謎の言葉に疑問を抱いた。
だがこの謎に対し端末は答えない。
「これ考察のできないじゃん。ヒントもないし.... 」
冷菓は少し落ち込んだ表情をする。
「まあ、これ以上考えても仕方ないか。この今持ってる能力でどうやって戦うか考えないと。」
「まずは適応スキルだけど、これはまだ使えなさそう。」
様々な武器の扱いになれるスキル。それを聞いてナイフを握ってみるが変わらなかった。
「仮想認識スキルはどうだろう。使ってみるか。」
「【仮想認識】発動!」
すると自身が俯瞰状態のように見えた。自分の上にもう一つの脳があるような感覚。
(何処まで範囲を広げられるんだろう?)
冷菓は限界まで能力を広げてみるが半径10mが限界であった。
「これが限界か。ただこれは使えそう!不意打ちとか食らわなくなるかも!」
冷菓は次のスキルを発動させる。
「【ストック】発動!」
すると手に持っていたナイフが消えた。
「え?!私のナイフ何処行った?!」
冷菓は周囲を見渡すが何処にもない。そして画面をみると、
【ストック数1】と書かれていた。冷菓は画面と自分の手を交互に見る。
(もしかして……これ、ナイフを収納したってこと?)
冷菓は恐る恐る画面を操作する。
「.........ナイフ、出てきて。」
するとー
シュンッ!
消えたはずのナイフが、再び冷菓の手元に現れた。
「おおっ!」
冷菓の目が輝く。
「戻ってきた!」
冷菓はナイフを眺めながら、何度も頷く。
「なるほど!」
(これが【ストック】か。)
「武器を収納して、好きなときに取り出せる能力ってことね。」
冷菓はナイフを握り直す。
「これは結構便利かも。」
(でも.....)
冷菓は画面に表示された数字を見る。
【ストック数:1】
「何個まで収納できるんだろう」
「...............」
「やっぱり答えてくれない。」
冷菓はジト目で端末を見る。
「ほんっとに不親切だな、この端末......。」
冷菓は持っている荷物を取り出しスキルを使ってみる。
すると、
「ブー!!ストック上限に引っかかりました。これ以上収納することはできません。」
「つまり、限界数は5つか....」
冷菓はストックした物をすべて取り出した。
「よし。」
冷菓は荷物を確認する。
「ちゃんと全部戻ってきた。」
そして、もう一度ステータス画面を見る。
【固有スキル:適応〈1〉、仮想認識〈1〉、ストック〈1〉】
「今の所戦闘で使えそうなの仮想認識スキルだけか....」
(攻撃系スキル一個もなかった....)
「いや、まあ、便利っちゃ便利だし頑張れば戦えるか。」
冷菓は職業設定により固有スキルを獲得したが、他のスキル獲得方法がわからない。
「何処か調べることができる場所無いかな?明日マリーさんに聞いてみよ。」
冷菓は画面を閉じ、眠りについた。
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