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仮想現実~プレイヤーとして呼ばれた少女は仮初の世界で無双する。  作者: 冷崎
第一章 鮮烈な少女

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第16話 職業解放

任務をクリアしたことにより、元の世界に夜宿で寝ることで戻れるようになった。向こうの世界でも同じく自身の部屋で寝ることによりこの世界に戻ってこれるようだ。

1度この世界に戻らなくていいと思ったが端末から警告が鳴った。


「26時間以内に戻らない場合残機を1つ消費します。」


冷菓はこっちの世界と向こうの世界。2つの世界を行き来して生活している。1つ変わったことといえば体のことだ。どうやらこの世界で怪我すると地球に戻った時その部位に痛みだけが残るらしい。


あれから二ヶ月、冷菓は街中での依頼をこなし続けた。

街の人々とはすっかり顔見知りになり、今ではプリスムの町の大体の場所なら地図を見なくても歩けるようになっている。

(最初は迷子になりかけたけど、今じゃ庭みたいなもんだね!)

冷菓は自信満々に胸を張る。

(たま〜に間違えるけど(笑))

そんなことを考えているうちに、見慣れた大きな建物が見えてきた。冒険者ギルドだ。

冷菓はギルドに入り受付へ向かう。


「あら、レイカちゃんおかえりなさい!配達依頼お疲れ様。」


「只今戻りました!」


この受付嬢はマリーさん。金髪お団子ヘアの女性だ。毎日依頼を受けているので知り合いになった。


「では、サインを受け取っていますか?」


「もちろんです!」


冷菓は依頼主から受け取ったサインを渡す。


「確認しました!こちらが報酬の銀貨20枚。お疲れ様!あと、今回の任務によりFランクになりました!おめでとう!これにより、受けられる依頼が増えましたよ!」


冷菓は新たな冒険者証を受け取る。カードが銅製に変わっており、ランクがGからFに変わっていた。

冷菓は目を見開いた。


「ありがとうございます!それで依頼が増えたというのは?」


「例えば、討伐系の依頼が受けられるようになったわね。スライムとか、フォレストウルフ単体、ゴブリン単体どかかしら?」


冷菓はフォレストウルフという単語に反応する。


「フォレストウルフなら倒したことありますよ!」


「え、本当?!てことはレイカちゃん元々実力的にはFだったんだ!」


「え?」


冷菓はキョトンとする。

(……あれ?)

冷菓は自分の冒険者証を見下ろした。

(もしかして私、思ってたより強い?)


「そういえば、レイカちゃん」


「はい?」


「職業はもう決めたの?」


「職業?」


冷菓が首を傾げる。


「色々な職業があって、剣士、魔法使い、弓使い、治癒術師なんかあるわよ!」


「へぇ〜!」


冷菓の目が輝く。

(ゲームでいうジョブってやつじゃん!)


「それって、私も選べるんですか?」


「もちろん!ただ……」


マリーが少し困ったような顔をする。


「レイカちゃん、まだ職業が未設定だよね?」


「まだですね、それがどうかしたんですか?」


「普通なら、もうとっくに職業が解放されていてもおかしくないんだけど........」


「いや~、じゃ、じゃあ職業のこと考えておきますね。それでは今日はここで!」


冷菓は逃げるようにギルドを去っていった。

(あぶな、色々言及されるとこだった。)

すると、その瞬間端末が久しぶりに鳴る。


「現在習得可能な職業は5つの職業のみです。


【短剣使い】

短剣を使用し戦闘に勝利することで解放。


【斥候】

距離400km走る、か歩くことで解放


【雑用屋】

雑用を一ヶ月毎日やり続けることで解放


【旅人】

他の場所から他の街へ歩いて移動することで解放。


【????????】

????????????????



職業欄に1つ秘匿された職業があるのを発見した。


「なにこれ?全部ハテナマークなんだけど。」


冷菓は首を傾げもう一度よく見る。が、何も変わらない。


「うーん……」


冷菓は腕を組む。

(もしかして、まだ条件を満たしてないとか?いや、けど選択できるしな、何だろ?バグかな?)


冷菓は試しに選んでみる。すると画面に警告が表示された。


「警告、警告、この職業は特殊職業です。通常職業は再選択可能ですが、この職業を選択した場合、再選択できなくなります。決定しますか?」


警告文に冷菓は固まった。とりあえず考えるため猫撫亭に戻る。

部屋に戻った瞬間冷菓は画面を見つめる。


「どうしようかなあ、面白そうだけど、ここで選択間違えて最弱職業とかだったら私もう街から出られないし....」


冷菓の頭には2つの選択肢があった。リスクを取り謎の職業を選択するか、安定を取り戦闘系ジョブ短剣使いを選択するか。

(短剣使いなら、今までの経験も活かせる。たぶん、普通に強くなれる。)


だが、冷菓はこの職業を見るとなにか馴染みがあるように感じる。


「……なんだろう、この感じ。」


冷菓は胸に手を当てる。理由は分からない。


「よし、特殊職業を選ぼう。ここは、私の勘に従おう。」


冷菓は職業を選択する。すると同じ警告文が出る。


「警告、警告、この職業は特殊職業です。通常職業は再選択可能ですが、この職業を選択した場合、再選択できなくなります。決定しますか?」


「はい!」


するとディスプレイが光る。


部屋いっぱいに光が広がり、端末から聞いたことのない音が響く。


「――職業選択を確認。」


「特殊職業の登録を開始します。」


「え……?」


冷菓は光の中に浮かび上がる文字を見つめる。


するとそこにはハテナマークではなく文字が並んでいた。


【職業:ヴィルトゥアリス】


「この端末と同じ名前?!」


ディスプレイの光が消える。職業を登録することで得られるステータスボーナスを確認する。


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