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孤独の会
30歳にもなると、交友関係が希薄になるものだ。
休日に話す相手もいない。
そんなとき、SNSで「孤独を分かち合う社会人サークルです」という説明文を見つけた。
気づけば、参加ボタンを押していた。
当日の集合場所は、山奥の廃墟。
地図アプリの案内が正しいのか不安になるほど、人の気配がない。
建物の中に入ると、数人が禍々しい壺を囲んでいた。
空気が淀み、湿った匂いが鼻につく。
代表らしき男が前に立ち、ゆっくりと笑った。
その笑顔だけが、場の雰囲気とまったく噛み合っていなかった。
「皆さんは孤独を語ってはいけません。
さあ、“最後のひとり”になるまでコドクを楽しんでください」
その瞬間、背後で扉が閉まる音がした。
鍵のかかる金属音が、廃墟の中にやけに響いた。
【解説】
この会が求めているのは、“孤独を語る人”ではなく、孤独にされる最後のひとりです。呪術的な儀式なのかもしれません。




