表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元王子クロイツとその弟子達の軌跡-史上初のSSランクを従える男-  作者: 焼納豆


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/214

Sランク魔獣と

 国家を掌握しているドレアからの命令で、Sランク魔獣のポイズナックを討伐しに来ている騎士四人とAランカーの二人の冒険者。


「行くぜ!蝙蝠野郎!!」


 蝙蝠型の魔獣であるポイズナックが眼前に来ているので、始末するためにハロルドの真骨頂である爆炎魔法が炸裂する。


 と同時に、騎士とは違って長年の経験から相当危険な魔獣と感じているミーシャは突撃してレイピアで自分が出せる最大の連撃を繰り出す。


 ハロルドも手は出すなとは言ってはいたが、攻撃魔法の感触があまり良くない事からミーシャの行動には口は出さなかった。


「きゃっ……」


 ハロルドも嫌な予感はしていたのだが、その予感は的中してミーシャが簡単に吹き飛ばされる。


 爆炎魔法から悠々と無傷で出てきた蝙蝠型の魔獣、ポイズナックに軽々と吹き飛ばされたのだ。


「この野郎!」


 更なる苛烈な魔法攻撃がポイズナックを襲うが、その全てを避ける素振りすらなく徐々にハロルド達に向かってゆっくりと近接してくるポイズナック。


「おい、何をしているハロルド。そこで無様に寝ているミーシャもだ。Aランカーなのだろうが!さっさと始末しろ!」


「うるせー。ベータとか言ったか?見てわからねーのか?あいつは相当強いんだよ。お前らも攻撃に参加しやがれ!」


 戦闘狂で知られているAランカーのハロルドの焦りように、漸くピンチであると悟った騎士達も一気に抜剣してポイズナックに襲い掛かるのだが、自称(・・)A、Bランク相当の力があると吹聴しているだけの騎士にはSランク魔獣のポイズナックに抗う力はないので、攻撃が届く気配すらなく吹き飛ばされる。


 相当派手に吹き飛ばされたので、おそらく何か所かは骨折して戦闘不能になっている。


「クッ、なんだあの弱さは!これはまずいぜ。おいミーシャ。一度引くぞ!」


 さすがはAランカーだけあって、ミーシャは吹き飛ばされてはいるが動けなくなるほどのダメージは負っていない。


 ハロルドの叫びと共に最大の一撃が繰り出され、その直後に二人は一気にこの場から離脱する。


 騎士達を担いでいく余裕があるわけもなく、そのまま王城ではなく門に向かってそのまま出国してしまったのだ。


 一方のポイズナックは遊んでくれる人が去ってしまった事、周辺に特に大きな異常がない事から興味が失せて、“深淵の森”の奥にパタパタと帰って行く。


 逃げたAランカー二人……は無事ではなく、ミーシャはたった一撃を受けて満身創痍であり、ハロルドは、赤の紋章が反応して既に死亡していたりする。


 すっかり特殊な奴隷に成り下がっている事を忘れ、危機的状況から遠ざかるという冒険者の基本的な行動を無意識下でとってしまったので、主人を見捨てて逃げるという重罪と判定されてしまったのだ。


「はぁ、この男(ハロルド)も本当に馬鹿ね。でも、どうしましょうか。私もお尋ね者になっているかもしれないし。困ったわね。どうせならあの魔獣がナスカ王国の王都を破壊してくれれば良いのだけれど、ハロルドの紋章が反応していた以上、あの王子(ドレア)が生きている事は間違いないわよね。今更戻れないし、情報収取してから逃げましょうか」


 魔法的な契約を行っているわけではないミーシャは、あっさりとドレアを切り捨てる決断をしてナスカ王国から逃げる為に収納袋から回復薬を取り出して一息つく。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ