↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元王子クロイツとその弟子達の軌跡-史上初のSSランクを従える男-  作者: 焼納豆


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/214

Aランカー、ミーシャ(2)

 私は、一も二もなくドレア・ナスカ王子の申し出を受ける事にして、ナスカ王国専属の冒険者になる事にしたわ。


「そのお申し出、謹んでお受けしますわ」


「おぉ、Aランカーが専属になってくれれば、我がナスカ王国は安泰だ。頼んだぞ、ミーシャ!」


 喜ぶドレア様の後ろに控えている騎士のベータとガンマは……なんだか腹立つわね。


 どう見ても嫌そうな顔をしているじゃない?


 私の事、舐めているのかしら?


 睨み返せば、向こうは二人だからって調子に乗っているのか、明らかにその視線が鋭くなるの。


 この程度で心を乱すなんて、王族の護衛としては失格ね。


「恐れながらドレア様」


 って、突然ベータとか言っていた男が私を睨みながらこんな事を言い始めたの。


「この女、実力が本物か疑わしいのですが。一度ドレア様から直接的な依頼をされてみてはいかがでしょうか?」


 ここまで言われては、冒険者のトップとして黙っている訳には行かないわね。


 冒険者は舐められたらお終いですもの。


「あら?私から見れば、あなた達の実力も相当疑わしいわよ?」


「なに?貴様……」


 帯剣している柄に手を伸ばしかけているベータ。


 本当に騎士として有り得ない程短気ね。


「待て、ベータ。貴様の言う事も分からなくもないが、Aランカー、疑いがある実力で成れる地位ではないだろう?」


「そうよ。最近も私が深淵の森でAランクの魔獣を倒して納品したのを知らないのかしら?」


 実はちょっと危なかったけど、何とか倒せたと言う事は言わなくても良いわね。


 傷を癒すのにエクスポーションまで必要だった事は内緒!


 討伐の結果だけはギルドにしっかり残っているし、王族であればギルドからその情報は得ているでしょうから、私の実力の証明には十分なはずだけれど……


「私としては、あなた方の実力が本物かを確認したいわね。深淵の森からの魔獣、あなた達が不甲斐ないから冒険者が苦労しているんじゃないの?私は魔獣の納品実績があるわ。つまり、実力は証明されているの。貴方達はどうかしら?」


 あの受付が、深淵の森は国家から進入禁止の命令が出ているので、国家からの依頼がなければ冒険者も侵入できないと言っていたわ。


 そうなると、普段の対処は騎士が行っているはず。

 そして現状、魔獣の対処が遅れている……つまり答えは一つ。

 騎士が対処しきれていないのよね。


「貴様、我らが騎士を馬鹿にするか?」


「最初に煽ってきたのは貴方でしょ?」


「待て、ベータ。ガンマも落ち着け。ミーシャの言う事、尤もだ」


 ドレア様が私の言い分を肯定してくれたので、これで安泰かと思ったのだけれど……


「ドレア様、流石にその女の言葉、聞き捨てなりません」


「アルファ様!」


 また新たな男が出てきたわね。 


 ここにいる騎士よりは少しは強そうだけれど、私と戦ったらどうかしら?


「我ら騎士にも、長年国家を守ってきたプライドがございます。我らが見事深淵の森のAランク、場合によっては未発見、つまりはSランクの魔獣すら狩れる事、騎士として証明してご覧に入れます」


 大きく出たわね、この男。


 私でさえ、Aランクの魔獣に死ぬ思いで勝ったって言うのに。


 そもそも、この国の深淵の森の中の魔獣はちょっと強過ぎよ。


 でも、今後はその仕事を受ける事になる可能性が高いわね。


 あれ?ひょっとして私、失敗したかしら?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。