デートなんてありえねぇby圭介←認めなさいby零
朝圭介は8時前に目が覚めた。今日は大事な約束があった。リビングに行きテレビをつけた。ちょうどニュースがやっていた。
「…は午前中は曇りですが午後からはれるでしょう。」
「今日1日皆さんがより良い1日でありますようにズームアウト!」
そんな下りもあった。圭介は朝食の準備を始めた。
今日の朝食は 白米、具なし味噌汁、卵焼き、昨日の残り物。簡単な朝食である。
「昨日もまた 明南市で女子誘拐事件がありました。」
「怖いですね。私も娘がいるので、こういう事件は本当に怖いですね」
テレビではここの街の事件を報道してたらしい。
「零とか大丈夫か?」
ふと圭介は零を思い出してしまった。そして今日の事も凄く意識してしまった。
零はフライパンで何かを作っていた。出来上がった料理は二段重ねの弁当箱の一番上の箱によそった。おにぎりを作ったりもしている。弁当が出来上がり時間を見た。
「もうこんな時間」
零は支度した。
10時頃圭介は駅前のベンチに腰掛けていた。
「お待たせ。少し支度に手間取ってて」
零は細いジーンズにボーダーの服とシンプルであったが凄く似合っていた。
大きな鞄を持っていたため、
「鞄持とうか?」
「あら、ありがとう」
微笑んだ零の顔は可愛く見えた。
「じゃあ行きましょう」
「何処へ?」
零はバス停を指差した。
『丸川動物園』
明南市でも有名な施設。デートスポットとしても有名である。
ここの動物園で有名なのは絵を描くゾウである。
零と圭介はゾウを見たり色々な動物を見た。
「なんかデートみたいだ…」
「デートよ」
零が圭介につっこむ。
広い芝生の上にシートをひき、弁当を取り出した。
「お弁当作ってみたの。誰にも作ったこと無いのよ」
零は弁当の蓋を開けた。色とりどりでどれも美味しそう。圭介は厚焼き卵を一口食べた。
「うめぇ!!」
「そう、良かった。はい、お茶」
零は麦茶を圭介に渡した。
弁当を食べ終えた圭介と零はのんびりと過ごした。
「にしても零は料理上手だな。俺もこれぐらい出来たらな」
「ならいつでも作ってあげるわ。明日にでも家に行って作るわよ」
零は微笑んだ。
「ははは、零はたまに凄い冗談言うよな」
圭介は少しひいた。
「ねぇ、どうして圭介は彼女を作らないの?」
零の不意な質問に圭介は慌てた。
「そっそりゃ俺みたいな厨二と付き合いたいなんて女子いないだろうし~、そんなに彼女ほしいと思わないし~」
「嘘ね」
空気が静かになった。
圭介は真剣な顔になって言った。
「零は大切な人を喪った事があるか?」
その質問に零は不思議に思った。




