初めての依頼
まだ、苦しい生活
薬草は、転生して最初にいた森の中に生えていた。
僕がスーを作ったあたり。
足元を、懸命に探して、ようやく他の草との区別もつくようになった頃。
既に日が沈みかけていた。
早くギルドに戻らなきゃ。
少しでも、報酬をもらいたい。
そう思って、スーを振り返ると。
グルルルルル、、、
気付いたら、獣の群れに囲まれていた。
10頭程の大型の狼のような獣。
「スー!逃げるぞ!」
そう声を上げるのと同時に、狼の群れが、一斉に飛び掛ってきた。
もう僕はダメだ。そう目をつぶって、地面にへたりこんだ。
それなのに、衝撃はやってこない。
噛まれる痛みもない。
不思議に思って、そっと目を開けると。
スーが僕の目の前に立っていた。
そして、驚く速さと強さで、狼を投げ倒していた。
僕は、ただ呆然とスーが狼を倒して行く姿を見ていた。
最後の1匹が
キャウン!
と声を上げて逃げて行く頃には、もう森は随分薄暗くなっていた。
スーは、息を切らすこともなく、ただ、元と変わらず立っていた。
僕は、スーに抱きついて、わあわあ泣きながら謝った。
泣き止んで、たった10本しか取れなかった薬草を持って、冒険者ギルドまで戻った。
もう冒険者ギルドは、閉じていた。
僕は、すっかり疲れて、スーと橋の下へ行った。
スーは、飲食は必要ないらしく、水も飲まない。
僕は水を飲んで、硬くて冷たい地面の上に横たわり、スーとくっ付いて寝た。
うぅぅぅがんばれー




