61/78
夢
だんだんホラー方向
目覚めると隣にアルトはいなかった。
想定範囲内だ。
俺の魔力の糸を辿り、早朝の街を隠れながら歩くアルトをすぐ見つけた。
声をかけず、様子を見る。
もし、俺以外の男と会ったりしたら。
そいつを殺す方法を考えるのが楽しみだ。
でも、アルトは誰にも会わずに、街の出口へと向かう。
そろそろいいか。
「散歩か?」
後ろから優しく抱きしめると、腕の中で分かりやすくビクッとした。
「そう。初めての街だからね。ちょっと見てみたくて」
アルトの声が震えている。
「起こしてくれれば良かったのに。昨日、あんなに動いたのに、体は平気か?」
頭のてっぺんにフード越しの口付けを落とす。
「う、うん。なんとかね。じゃ、そろそろ帰ろうか」
ぎこちなく振り返るアルトを抱きすくめて、耳元でささやく。
「その首飾り、とても似合ってる。俺の黒がアルトを飾れるなんて、本当に嬉しいよ」
アルトは、ハッとして首元をさわり、理解した。
これが俺の魔法で出来ていて、これがある限り俺からは離れられないことに。
やばいよやばいよー




