全てが灰色
題名変えようかな
目的の街に着くと、すぐにティーダは宿を手配した。
なかなかに良い宿で、こんな時でも宿代が気になる。
「ティーダ、ここ高いんじゃない?」
ティーダに小声で尋ねると、ふわっと笑って、また頭をなでられる。
「アルトはそんなこと気にしなくていいんだよ」
そして、俺の顔を覗き込む。
「まあ、そういうところがいいんだけどな」
漂う雰囲気が甘過ぎる。
ついていけてない。
部屋には専用の浴室まであった。
まだ夕食には早く、先にお風呂に入ることにした。
お尻や太ももあたりが、特に洗いたい。
僕がお風呂に入るとすぐに、ティーダが入ってきた。
驚いている僕を見て、イタズラが成功した子供のように笑っている。
ティーダが僕の体を洗いたい、と強引に泡で全身を撫であげられる。
代わりに洗ってくれ、と洗いっこ状態。
前も後ろも、巧みに撫であげられて、指を差し込まれて、ひろげられ、僕は声を我慢するだけで体力のほとんどを使った。
ティーダの体も洗ったが、前ばかりねだられて、結局、ティーダ自身への奉仕になった。
これは、本番と同じじゃないか。
そんなことを考えながらも、僕の意識はスーへと向かう。
スーは、僕の魔力が無くなったから、消えたのだ。
魔力が戻れば、またスーを作ることだって出来るはず。
自分に言い聞かせて、落ち着こうと努める。
ティーダが急に僕の顔を覗き込むと、ほの暗い目で笑う。
「何を考えてるの?俺のことを見て?」
ゾクッと背筋が凍った。
僕の考えが見透かされている。
僕は何とか笑ってごまかす。
ティーダも笑うが、目は笑っていない。
そうして、お風呂の中で、そのまま散々なかされた。
声を我慢など、する余裕も無い程に。
引きこもりしようとしたら、ヤバい奴に監禁されました、とかに。




