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いなくなる

ティーダ、恋に狂います

「、、、ティーダ?なに、したの?」


片言のようにしか話せない。


ティーダは、それには答えず、僕のあちこちをまさぐっていた指をなめていた。


「アルトは、どこも美味いな」


にっと笑って、スーのいたところへ促された。


スーはおらず、荷物だけが散らばっていた。


周りには人だかりが出来始めていた。


大男が急に消えた。


口々に言い合う声がどこか遠くから聞こえる。


ティーダは、笑いながら周りに説明し始めた。


「最近、中央ではやってる手品さ。消えたように見せる、簡単な子供だまし。素早くジャンプして、すぐ近くに隠れただけだよ。俺たち仲間うちの最近の流行りなんだ。もうしばらくすると出てくるから、みんな気にしないで。驚かせて悪かったな」


そう言うとティーダは、どこから出したのか、大量の飴を空にばらまいた。


みんな、滅多にお目にかかれない都会でしか手に入らない飴に夢中になり、我先にと拾い始めた。

もう大男のことなんて、きっと忘れてる。


でも、僕にとっては、スーは、、、


ティーダは、僕の荷物を拾い上げて、何のことも無い様子で、僕の肩を抱いた。


「俺も付き合ってやるよ」


そう言うティーダの黒髪と黒目が、こんなに恐ろしいと思ったことはなかった。

おーこわこわ

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