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本当に?

難しいよね

「どういうこと?」


スーに尋ねると、真っ直ぐ前を見ながら答える。


「ラヒムの現在の後遺症は肋骨の骨がわずかにずれたのみです。他に後遺症はありません」


相変わらずの機械じみた音声で答える。


怒りを感じるのは、本当は薄々気付いていたから。

ラヒムが僕に向ける感情に。欲に。


けれど、僕にとって、今の状況は夢のように心地良くて。

以前の暮らしに戻るのが嫌だったんだ。

毎日毎日、泥水をすするような暮らしに。

嘲笑を浴びる暮らしに。

だから、分かっていて、分からないふりをしていた。

彼との口移しが、それ以外の欲望をはらんでいること。

彼がなんで僕のお尻を、執拗に撫で回していたのか。

あんなところやこんなところを、さすったり、くすぐったり、つまんだり、ふざけたふりをして舐めていたのか。

だって、僕、前世も合わせれば53歳だもん。

知識も経験も、ラヒムよりあるだろうことは想像出来た。


でも、事実がはっきりとした今、このままでいる訳にはいかない。

現実と向き合わなくちゃ。

きちんとラヒムと話して、ここを出よう。

人の心ってさ

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