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失うのは一瞬
危ない危ない
俺は後衛だから、のんきに歩いていれば、それだけで依頼達成だ。
夕方には、アルトの飯を食べて、イチャイチャタイムだ。
頬がゆるんで仕方ない。
そう思っていた。
森の中は、俺が失敗して死にそうになった時よりも、更に空気がよどんでいた。
周りの奴らも、緊張感からか、森に入ってから一言もしゃべらない。
常に何かに四方八方から見られている嫌な感覚から、剣を持つ手が震える。
足取りも覚束無い。
更にはめまいまでしてくる。
なんだこりゃ。
同じ隊の人間も、一様にふらふらした歩き方になってやがる。
もしかして、毒か?
そう思って袖を口に持って行った時には、もう遅かったのだろう。
膝から崩れ落ちた。
助けなんて、来ない。
同じ隊の人間は、みんな同じ状態だ。
まだ動く頭と目線で、周りの状況を確認する。
何かが、木の奥から近付いてくる。
禍々しい魔力がその場を包んでいく。
意識が朦朧とする中、口の中で愛しい名前を呼んだ。
「アルト」
いろんな意味で




