仕方ない
衛生管理って大事
次は、公衆トイレだ。
こっちは、報酬は銅貨20枚で、下水道より少ないが、トイレ自体が狭いから短時間で終わる。
ただ、この世界には、トイレをきれいに使うという概念が無い。
汚いところは、汚くて当然。
そして、その掃除をするのは、底辺の人間。
そんなところだから、トイレの汚さが、群を抜いている。
トイレと言っても、床に穴が開いていて、そこから下水道に落ちるシステム。
子供が落ちないように格子は穴にはまっているが、子供はこんなところ来ない。
街のあちこちにある街路樹の根元が子供トイレだ。
肥料にもなるので、むしろ喜ばれるし、誰も気にしない。
なので、公衆トイレを使うのは、立派な大人なのだが、みんな、全く穴を使わない。
入口からすぐに、山が連なっている。
中に入るのも、一苦労だ。
女性用の方は、少し奥まったところから山が始まるが、それでも男性用と大差ない。
女性は丈の長いスカートをはいているのに、どうやってこの山の間を通るのか。
そんなどうでも良いことを考えながら、ギルドで貸し出された道具で、一心不乱に掃除をする。
スーが7割、僕が3割。
その位の割合で、約1時間程で終わった。
もう、全身が臭い。
布を巻いた顔にも、汚れが飛んで、ひどい有様だが、手の汚れもひどいので、顔をぬぐうことも出来ない。
ひとまず、ギルドに行く前に川へ行って服と全身を洗おう。
スーに声をかけて、公衆トイレから出る。
が、非常にタイミング悪く、街の衛兵がたむろしていた。
今の自分の幸せを思う




