衛兵
どーしよ、まだまだ、イントロなのに、こんなに長い
衛兵から出来るだ距離をおいて歩きだそうとすると、衛兵の1人がこちらに気付いて、にやりと笑った。
「くせーなー。お前ら、気が付かねえ?」
他の衛兵たちも、その声に、僕たちの存在に気が付いて、にやにやとし始めた。
僕たちは、出来るだけ早く立ち去ろうと、早足で歩き始めた。
最初に気づいた衛兵が、僕たちの近くまで来て、からかい始める。
「おい、見てみろよ。顔まで糞だらけだぜ」
「きったねーなー。おえー吐き気がする」
他の衛兵も、笑ってはやし立てている。
僕たちは、答えず歩き続ける。
「無視かよー、衛兵様に守られてる庶民が」
ぐっと拳に力を入れながら、うつむいて通り過ぎる。
後ろから、よく通る声で
「みなさーん!糞まみれの二人組に注意して下さーい!油断すると、くっつけられますよー!」
周りの視線も、僕たちと衛兵に集まる。
その中を、スーと2人、出来るだけの早足で川へ向かう。
急ぎすぎて、地面の凹凸に足を取られて、思いっきり前のめりに転ぶ。
手に持っていた掃除道具も、地面に散らばった。
後ろから、衛兵の爆笑する声と、周りからのあわれむ視線と、ヒソヒソ声。
どれもが耐えられず、急いで立ち上がり、掃除道具をまとめて、遂に走り出した。
涙で視界がゆがんで、こぼれ出しても、そのまま走った。
ようやく川にたどり着いて、僕は近くに掃除道具を投げて、そのまま川にダイブした。
じゃぶじゃぶと、涙と一緒に顔を思い切り洗う。
頭も洗いながら、勝手に嗚咽がもれる。
服も脱いで、洗ってるのか傷めてるのか分からないくらい強くもみ洗いした。
気が付くと、スーも隣で服を洗っていた。
2人で一言もしゃべらず、服を洗い続けた。
この話し、ほんとに終わるかなー




