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苦節10年
俺ってやつは
冒険者ギルドに行けば、俺より強い奴ばかり。
年下でも、とっくに魔物を狩ってるガキもいて。
俺が村で初めて小型の魔物を狩った時には、村中でお祭り騒ぎになったのに。
世間知らずだったのは分かったし、こんなこと知りたくなかった。
知らなければ、俺も幸せでいれたのに。
こんなことなら、村専属の冒険者でもやってれば、可愛い嫁ももらえて、みんなから崇められて楽しく暮らせたのに。
俺は、火魔法と、剣術が少し得意なただのガキだった。
ギルドに登録しても、小型の魔物討伐が精々で、すごい奴が大型を仕留めて来たのを憧れの眼差しで見てるだけだった。
自分の力に早々に見切りを付けた俺は、時と場合によって、上手く周りの奴らを使いながら乗り切る術を身につけていった。
あれから10年たち、俺は24になっていた。
上を目指すより、自分より知識や経験の少ない奴を利用することばかり上手くなって。
他人を利用して、上手い汁を吸う底辺の冒険者。
ランクだけはCだけど、単独の実力なんて、せいぜいD止まり。
今回の魔物討伐も、俺一人じゃあ無理だから、最近、実力で名前を上げて来てる奴らを集めて、俺がリーダー役をかって出て、討伐に向かうことにした。
その結果、全員死んだ。
あ、俺以外ね。
俺ってやつはー




