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仰いだ空のリビン神  作者: ジーナ・ベル
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先祖とリビンの加護

ヨヅキは、このアマガの空はいつから抜けた様に青いのだろう。自分の胸に突き刺さっていたのは、この空だ。いつも多いかぶさらんばかりの壮大さ。目が白昼の月にも吸い上げられそうになった気がした。


ある日、引っ越しを終わらせるなり、本を6か月で74冊読んでいた。それしかなかったからだ。

視力が悪くなろうとお構いなしに。有象無象共からの取るに足らない徒党を組まない為だ。12歳にして陰湿な虐めを、覚めた思考で過ごしていた。誰と誰が付き合ってるだとか、嫌いな奴は誰とか。本当に雑草を刈るかのごとく邪魔してくる者を無視し、あまりの鬱陶しさに涙した日もあった。「鬼畜共につきあっていられるか。」と、卑猥な目で見て、下ネタを吐いては馬鹿笑いしている男子を無視し、頑なにはなさずにいた。例外とはあるもので、ヒユリ君だけは品行方正な男子生徒だった。ヨヅキが真後ろの席を向き、話しているところを見た下品な男子生徒に目をつけられ、不登校になってしまった。「私の大事な友達を奪われた!」と、周りの同級生を憎くなった。中学在学の間は、もう彼には会えなかった。

「困難続きの日は終息がくるはず。」通過点でしかないのだと察した。たちまち、全国規模の作文コンクールで奨励賞を貰っていた。稼いだ図書券や文具券は、すかさず使った。

成績の評価は勿論、内申点もトップクラスだ。文系教師には遠慮なくテキストの扱い方を習っていた。義務感半分、楽しみ半分だった。スピカ大学も遠くない。

そんな日々、ラバ中学2年になって、突然肺炎にかかった。はしかの合併症だった。2カ月近く死線を彷徨って入院させられていた。ぼーっと靄のかかった空は四角く切り取られた様に浮かんでみえた。

だが、死神は微笑みを見せなかった。正確には、先祖の護りで助かったのだった。リビン神の恩寵に頂あずかったのかも。毎年、墓参りに行っていた自分を褒めたくなった。

回復して間もなく修学旅行には神社への御参りができたので、スピカ大学合格を願った。目標に一歩近づけたんだ、と実感があった。カルト宗教に、はまってなくて本当についてた。





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