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仰いだ空のリビン神  作者: ジーナ・ベル
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リビンの器

テイアが生まれてからは、彼に恋焦がれてばかりだ。ちょっと熱にうなされた。会いたくなり過ぎで。

昔、結婚制度を馬鹿にしていた自分を恥じた。

診察を受けなければいけなくなった。

リビンサイキックは使っても、受けても体力を消耗する。回復には食事が手っ取り早い。それを怠るとすぐ風邪をひいてしまう。

仕方なく診察を受けに出向くのだ。ブンド医院にはブンド医師という開業医がいて、ヨヅキの世界観をくだらない絵空事の様にあしらう。

だからブンド医師は嫌いな部類の人の一人だ。しょうがなく医院に行かなくてはならない時は、ウイルス性の肺炎を起こしかけてからやっと診察を受けていた。ブンド医師もアルコール依存症なのは、隠していたがヨヅキは気がついていた。ますます、ガリと同じ、自分さえ良ければいい奴に見えていた。

10歳になってからも、ムカつく教師も消えない。7歳の時、退職したシバ校長先生しか好きになれなかった。あの優しい眼差しで見つめてくれる教師はいないだろう。実際そうだ。シンガ先生はブスというコンプレックスでいっぱいの顔で授業を進める。「やめちまえ!」と思った。何かあるとすぐにビンタするのが癖になってる阿保な女教師だったからだ。結婚までの腰掛けに教職を選んだんだろう。ある日、シンガ先生は教室でぶっ倒れた。心配はしなかった。すぐにミヤ先生が来たし。


実のところ、リビンはやどらせようとすれば、少量のリビンエネルギーは手に入る。誰もやり方を知ろうとしないだけだったりする。まあ、そんな人間が多いだけだ。

リビンが枯渇した人間は大なり小なり病気をする。精神や体のバランスを崩す。リビン神を私だけがしか知らなかったとも言える。この日の空にはリビンが飛び交っていた。ヨヅキは、噴火だな、と感じた。猛烈なリビンとダークリビンの混ざり合いだ。リビンと自然の猛威ばっかりは収まるのを待つしかない。

どんな未来を予知しても、この国は起こるかどうかも判らない災害に対策予算などださないんだ。恨む気力なんて、とうに失せていた。




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