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川岡とやくざ者?

 「さて、ではいこうかぁ」


 そう言って川岡が手を上げると、体育倉庫の窓が開き、大人の男たちが次々と現れた。

 いかつい顔つき、普通の人では着そうにない派手な服装。

 明らかにその筋としか思えない男たちが、山本たちを取り囲んだ。

 予想外の展開で形勢が逆転したため、山本たちの思考は停止し、怯えの表情を浮かべながら、立ち尽くしている。

 そんな中、一人の取り巻きがじりじりと取り囲む男たちの隙間ににじり寄ると、突然ダッシュでその隙間から逃げ出そうとした。


 男たちの間をすり抜けた。

 そう思えた瞬間、それに気付いた山本や他の取り巻き達もダッシュで男たちの隙間を抜けようとする。

 そんな生徒たちに、ある男は腕を掴み引き倒し、またある男は足をかけ、転んだところで、四つん這いの生徒の背中を踏みつける。

 山本と取り巻き達の逃走は失敗し、全員がなすすべなく地面に突っ伏したままである。

 逃走を防いだとは言え、なめられた行動で面目をつぶされたと男たちのリーダーは感じていた。そんな怒りの表情で、山本に近寄ると、うつぶせに倒れている山本を引き起こして、睨み付けた。


 「おどりゃあ、ガキやと思うて、手加減してやってたら、なめくさったまねしやがって」

 「ご、ご、ごめんなさい。

 すみません。

 許してください」


 山本が震えた声で、哀願する。


 「そいつ立たせて」

 「へい」


 川岡の言葉に男はそう答えて、山本を立たせた。


 「やれ!」


 続けて川岡がそう言うと、男は懐から黒く重く輝くピストルを抜き出し、山本の口に突き付けた。

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