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紙に書かれた上田へのいじめ

 それは一枚の用紙に、ずらずらっと上田に対するいじめの内容を書いたものだった。


 「それは」


 宮崎はそれだけ言って、すぐに否定もしなかったが、肯定もしなかった。

 小谷はもう一枚紙を取り出し、机の上に置いた。それは宮崎が書いた読書感想文であった。


 「見ろ。同じ字だ」


 宮崎の顔色は見る見る悪くなっていった。

 宮崎は誰が書いたかなどを調べられるとは考えてもいなかった。宮崎としては、上田に対するいじめを見ていられず、学校側に知らせる事で、このいじめを止めさせたかっただけだった。

 このような事を自分がしたとばれると、次は自分がいじめられるのではないかと怯え始めていた。


 「どうなんや?

 宮崎、お前が書いたんやろう?」


 宮崎は頭の中で、結論を出した。上田に対するいじめだけでなく、いじめ自身を無くせばいいのである。


 「はい。私です。

 先生、何とかしてあげてください」


 宮崎の言葉に小谷は深いため息をして、腕組みをした。


 「大げさすぎてるんじゃないのか?

 本人たちは軽い遊びの気持ちだとか?」

 「いいえ、違います。

 本当にひどいんです」


 宮崎が身を乗り出して言う。


 「分かった。

 ホームルームで、話し合おう」


 小谷はそう言うと、宮崎を帰らせた。

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