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反省文

 二人が職員室に呼ばれていなくなった教室の中では、生徒たちがそれぞれの思いを秘め、まだざわめいていた。

 そんな中、最初に戻ってきたのは山本だった。


 「どないやったん?」


 山本の友達が、山本にそう言って駆け寄る。


 「ああ。反省文書けやって。

 あいつもやけどな。

 それと、藤井、殺虫スプレー持って、職員室に来るようにって」


 山本がそう不満そうに言いながら、自分の机を目指して行く。

 教室には山本が自分の机に座った頃、うなだれ気味に遅れて上田が入ってきた。

 その上田の様子に内心がっくりした生徒たちもいたが、そんな気配を悟られまいと上田から目線をそらし、何もなかったように装っている。

 そんな冷たい空気の教室の中、上田は自分の机に座るとシャーペンを握り、ノートに目を落す。


 反省文。


 自分から手を出そうとしたのは確かだが、何でこうなるんだ。

 悪いのはあいつらだろう。

 そう思うと、上田のシャーペンを持つ手は小さく震え、その瞳は悔しさから湧き上がる涙で溢れそうになっていた。

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