第4話 氷の彫刻①
?ーーー
? 「クソ…、クソ…クソォ!!!!!!」
ガッシヤーーーンッ!!!!
? 「なんであいつなんだ…、なんで俺じゃないんだ!!!!…、絶対に許さん…、ただで済ましてやるわけが無い!!覚悟しろ…、アレッド…」
ガシャンッ、パリーンッ
? 「…全ての事において、犠牲は付き物ってとこだ…、使えるものは全部使ってやる…」
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リリアン (なんで…、なんであんな事を…?)
アルダート家へと向かう馬車に揺られながら、リリアンは悩んでいた。
リリアン (お父様…、なのかな…)
サアヤ 「どうしたんです?お嬢様」
頭を抱えるリリアンを見て、サアヤは心配そうに覗き込んだ。
リリアン 「ああ!なんでもないわ!ごめんなさい、ちょっと緊張しちゃって…」
サアヤ 「いえ、緊張して当たり前ですよ、それにしてもルアン様ときたら、あの時は酷い態度でしたね!あんな方と結婚だなんて…、政略結婚なんて…私は嫌です」
対面の時とは別に、どうやら結婚指輪はサアヤが受け取りに行かされたらしいがその時もルアンはパパっと指輪を預けてすぐにサアヤを帰したらしい。その態度を思い出してイライラしたのか愚痴をこぼす。
サアヤ 「あっ、すみません…、お嬢様を目の前にしてこんなことを…、でもとにかくあれを見て緊張するのは当然ですよ」
リリアン 「あはは、いいのよ気にしないで、私も良い気分だったとは言えないし…、それにサアヤがいてくれるんだから私は安心よ」
サアヤ 「お嬢様…、私誠心誠意お嬢様に仕えます!!」
サアヤはキラキラと目を輝かせ、リリアンの手を握った。
そんなこんなで会話に盛り上がっていると、いつの間にかアルダート家へ到着したようだ。
使用人 「ようこそいらっしゃいました、リリアン様」
リリアンが馬車を降りると対面した時も最初に会った使用人が出迎えた。
使用人 「今日からここは貴方様の住む家です。アルダート家使用人一同心待ちにしておりました。さあさ、どうぞこちらへ、お部屋へ案内いたします。」
リリアンの先に荷物は行っていて、到着する前に運び込まれたらしい。出迎えた使用人に着いていき、これから暮らす部屋へと向かった。
使用人 「どうぞ、こちらになります。」
使用人の差し伸べる方を除くとリリアンは思わず息を飲んだ。
リリアン 「とっても素敵…!!」
部屋は壁床ともに白色で所々壁は装飾されていた。大きくふかふかなベットにいつも使う化粧用品よりもっと沢山入りそうな化粧台、そしてティータイムに良さそうなテーブルとイス、そして、
リリアン 「景色もとても素敵!」
リリアンが一番気に入ったのはすぐ近くの街と夕陽をを一望できる大きな窓だ。レースのカーテンを閉めれば美しい木漏れ日が部屋を包む。
リリアン 「こんな素敵なお部屋…、本当によろしいんですか…!」
そう問うリリアンに、使用人は大きく頷いた。
使用人 「もちろんです!貴方は大切なアルダート家の家族でもあり、私たち使用人にとって大事なご主人様です。本日はリリアン様がいらしてくださる大切な日、精一杯綺麗にさせていただきました。」
リリアン 「まぁ…!ありがとうございます」
不安などいつの間にか忘れ、リリアンはしばらく美しい部屋を堪能した。
リリアン 「はーぁ幸せだなぁ…」
使用人が部屋を出ていきしばらくした頃、べつに使用人部屋に案内されていたサアヤが入ってきた。
サアヤ 「失礼します、お嬢様、そろそろアルダート旦那様と奥様に挨拶に行かれませんか?」
リリアン 「わっ、確かに!すっかり忘れてたわ!」
リリアンは焦ったように飛び起き、急いで身だしなみを整えた。
コンコンコン
アルダート公爵 「誰だ?」
リリアン 「リリアン・ロズワードです、ご挨拶に伺いました」
アルダート公爵 「入って良い」
リリアン 「失礼致します」
そこはアルダート公爵の書斎だった。
アルダート夫人 「あら、リリアン嬢」
書斎にはちょうどアルダート夫人もいたようだ。
リリアン 「対面の時にもご挨拶をさせていただきましたが、この日を良い機会にと改めてご挨拶に参りました。」
アルダート公爵 「リリアン嬢は礼儀正しいのだな、なに、そんなに固くならなくて良い」
アルダート夫人 「そうよ、私に息子だけじゃなくて娘ができたのよ、こんな嬉しいことはないわ」
リリアン 「まぁ…、有り難きお言葉です」
アルダート公爵 「そういえばここに越して来てからルアンとは会ったかね?」
リリアン 「探してみる事はしたのですが、ここの宮殿のことにあまり詳しくないこともあって、なかなか何処にいるのか…」
アルダート公爵 「ふむ…、この時間ならいる場所に検討がつくな…」
アルダート夫人 「あぁ、あそこですね、あなたはまだ仕事で忙しいでしょう、リリアン嬢とも親交を深めるためにも、私が案内するわ」
リリアンは驚いた、まさか夫人自らとは思わなかったからだ。
リリアン 「そんな…、お忙しい所申し訳ないですよ…」
夫人 「いいのよ、せっかく時間があるのだから親睦を深めておきたいのよ」
正直なところ、リリアンは緊張していたがせっかくご厚意を無駄にする訳にも行かない。
リリアン 「本当ですか…、でしたらお願い致します」
そうして2人はルアンが居ると言う場所まで出発して行った。
続く…
こんにちは、咲桜菊です。第4話を読んでくださりありがとうございます(*^^*)最近「木漏れ日」という単語にハマっています…。結構小説を書く時に使っちゃいますね…。良ければ数えてみてください。ではまた次話でお会いしましょう。




