↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SEVENS OCEAN  作者: おきゆむ
9.少年クロフォード
PR
88/156

決着①

「…仲間だと?…お前はこのフリーダムとかいう子供だけの集団の人間ではないのか?」


アッサラームが私に訊ねた。


余裕があった時の表情と比べて、今のアッサラームには随分と余裕がないように感じる。


「…ええ、たまたま昨日、拐われただけの縁よ。でも、一晩で仲良くなったけどね」


私の返答にアッサラームが険しい表情を見せた。


それもそのはず、私がいなければここにはアクエリアスもいないし、ブルーもいなかった。


なので、簡単に皆んなを捕らえることが出来ただろう。


アッサラームにとってはたまたまの不運が重なったに過ぎない。


…でも、逆に私は思ってしまう。


私がいなかったら、皆んなは捕まってしまったかもしれないが、アイリンは死なずに済んだかもしれない…


…よそう。


今はそんな後悔で自分を責めている場合じゃないのだから…


私は集落の入り口にいるブルーに視線を向けた。


「そいつは土の大きな手を作り出して攻撃してくるから気をつけて!」


とブルーに向かって叫ぶ。


「ああ、なんとなく辺りを見たらそれは想像出来る。心配ない…すぐに終わらせるからそこで待っていろ」


ブルーがそう言って、右手に持つポセイドンを構えた。


「…すぐに終わらせるだと!?少し私の攻撃を止めたからと調子に乗るなよ!」


アッサラームが私からブルーの方へと向き直り、右手を翳す。


すると一気にブルーの周辺の地面からアースハンドが二体現れた。


それらは間髪入れずにブルーを潰すように襲いかかる。


しかし、ブルーはそれを軽やかに躱した。


それでも、アースハンドはブルーが逃げた先へと追って攻撃を仕掛けていく。


ブルーが次々とそれを躱していくが、アースハンドも攻撃を止めない。


私は立っていた場所を動かずにそれを見ていた。


勿論、心配はしていない。


…だけど、ブルーが反撃しないことに疑問を感じた。


ノアニールさんとの戦闘の時のブルーを思い出す。


ブルーはポセイドンの力を使って、ノアニールさんの炎に真っ向からぶつけていた。


でも、今はただ逃げ回っているだけ…


…どうしたのブルー?


何か攻撃が出来ない理由でも…


「おいおい、どうした?逃げ回ってばかりでは私は倒せんぞ!威勢の良いのは口先だけか?」


以前、アクエリアスを踏みつけにしたまま、アッサラームがブルーを挑発する。


アッサラームは次々とアースハンドを動かしてブルーを襲い続けていく。


しかし、ブルーは息を切らした様子もなく、軽々とそれを躱しているように見えた。


まるで、それを求めているかのように…


その時、なんとなくブルーの意図を私は理解した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。