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SEVENS OCEAN  作者: おきゆむ
7.フリーダム
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アイリン④

「どうなってんだ!?何でサマンサがアイツに剣を持ってくるんだよ!」


トンヌラという少年が混乱して叫ぶ。


「…なるほど、剣がサマンサを操っているのか。流石、お喋りが出来る剣だな…」


フリーダムのボスのアイリンが感心したように話す。


「プリンは?サマンサと一緒にいたプリンは?」


私が逃げたと騒いだ男の子が訊いた。


確か名前はクッキーだ。


「お前たちプリンに何かしたのか!」


トンヌラという少年がそう叫びながら、私たちの方へと歩み寄ってくる。


それを赤茶色の髪の男の子が腕を掴んで止める。


「…向こうはサマンサを人質にしている。迂闊に近づくな…」


そのパウロという少年の言葉が私の心に突き刺さる。


「心配するな。こいつと一緒にいた娘には少し眠ってもらっているだけだ」


サマンサという少女の身体を操って、アクエリアスが答える。


「くそ!卑怯だぞお前ら!」


トンヌラという少年が地団駄を踏んだ。


「卑怯だと?どっちがだ。散々、ナナミにひどいことをしておいて偉そうに…さあナナミ、こいつを人質にしてさっさとここからおさらばしようぜ」


アクエリアスが少女の声で私に言った。


「…私たちの負けだ。もう何もしない。頼むからサマンサを返してくれ」


アイリンが私たちの方に少し近づいて言った。


「…ナナミを牢に入れ、俺を金目の物として奪っておいて、今更そんな言葉を信じろと?」


アクエリアスの言う通りだ。


彼女たちは私たちに酷いことをした…


…でも…だからといって、私たちはこんな小さな子を人質にするの?


「ナナミもそう思うだろ?さあ、ナナミも何か言ってやれ」


アクエリアスの催促に私は口を開いた。


「アクエリアス、その子を今すぐ解放して」


私の言葉に少女を操っていたアクエリアスが驚いた表情を見せる。


「はっ…?何を言ってんだナナミ?」


アクエリアスが私の言葉に混乱している。


…分かっている。


その子を解放すれば、もしかしたらまた捕まるかもしれない。


「お願い…アクエリアス」


私の頼みに少女の姿でアクエリアスがため息をついた。


「…分かった。ナナミがそう言うなら従うよ」


とアクエリアスがそう答えた瞬間、少女の身体がまるで魂が抜けたようにがくんと倒れそうになった。


それを私は咄嗟に支えて助ける。


そして、少女の手からアクエリアスを取り戻す。


すぐに駆け寄ってきた男の子たちにサマンサを受け渡す。


男の子たちはサマンサを連れてすぐにアイリンの元に戻った。


「お願い。記憶を消してくれて構わないから、私を解放して。あと、アクエリアスも取らないで欲しい」


人質が最早いない私の言うことを聞いて貰えるかは分からない。


アクエリアスをまた取られるかもしれない…

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