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SEVENS OCEAN  作者: おきゆむ
7.フリーダム
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地下の牢屋②

常時、明かりを灯し続けているなんて、なんて便利なんだろうとルウの力に感心する。


格子は鉄で出来ていて、地面や壁は石だ。


しかし、格子は所々錆び付いていて、随分と古びた印象を受けた。


もしかすると…と私は立ち上がって、扉の鍵の部分に目を向ける。


鉄格子の扉は見開き扉になっていて、その扉に鍵が掛かっている。


扉にはノブが付いていないので、手で扉を押してみた。


すると、随分とガタガタしていた。


…もしかしたら、なんとかなるかもしれない。


幸い見張りはいない。


階段を見ても誰かが下りてくる様子もないことを確認してから、私は扉から少し離れた。


そして、勢いよく扉に向かって体当たりした。


痛っ!


扉に弾かれて、地面に倒れる。


生きてきて初めて扉に体当たりした。


きっと、少し前までの私が知ったら仰天するだろう。


ゆっくりと立ち上がった。


痛いけど、諦めない。


少しだけど手応えはある。


「もう一度…」


そう呟いて、また扉から離れた。


そして、再び勢いをつけて扉に体当たりする。


…しかし、扉は開かなかった。


でも、体当たりした瞬間は、何か開きそうな気がするくらいグラついている。


…よし、まだまだ!


体当たりを続けた。


何回も何回も…


同じ体勢で体当たりすると痛いので、体勢を変えて試みる。


開きそうでなかなか開かない…


私は地面に項垂れた。


身体中が痛む。


右肩を捲ると青く腫れていた。


息が切れ身体中が汗まみれだ。


…でも、気持ちは折れていない。


扉を睨むように立ち上がる。


…今度こそ開けてやるんだから!


と気合いと勢いをつけて体当たりした。


勢いをつけ過ぎで反動で地面に叩きつけられる。


痛っ!


痛みで瞑った目をゆっくりと開けて扉を見た。


しかし、扉は閉じたままだ。


…駄目だ。


と半ば少し気持ちが折れた時、扉がまるで意思を持ったようにゆっくりと開いた。


開いた!


と思わず口に出しそうになったので手で口を押さえた。


危ない危ない…せっかく開いたのに気づかれたら元も子もない。


しかし、扉を開けられた嬉しさが込み上げてくる。


…私もやれば出来るじゃない。


と自画自賛する。

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