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SEVENS OCEAN  作者: おきゆむ
7.フリーダム
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ルウの塊②

すると、一気に私はそのルウの塊の中に飲み込まれてしまう。


「えっ!?何何何!?」


必死にルウの塊の中でなんとか外に出ようと試みたが、出られる気配はない。


ルウの中は別に息苦しくもなかったが、声は籠ってしまう感じがして、外に声が届かない気がした。


…どうしよう、これじゃあブルーに気がついてもらえない。


でも、ある程度したら、きっと心配してブルーが探しに来てくれる筈だ。


そんなに離れている訳でもないのだから…と安心していた矢先、何かがルウの塊の周りを取り囲む。


それは黒い布を覆った人だった。


上半身は隠されていたが、足元は露になっていて、そこから人の足が見えていた。


現れたのは数名で、何やらひそひそと私を取り囲んで話している。


「ち、ちょっと、ここから出してよ!」


少し怖かったけど、取り囲んでいるその黒い集団に向かって叫んだ。


しかし、私の言葉に聞く耳を持たない感じで何やら話している。


すると、急にそれらは行動を開始した。


全員で私ごとルウの塊を運び始めたのだ。


「ちょっとどこへ連れて行く気!?」


必死にルウの塊を中から叩くも手応えがない。


『…だから、触るなって言ったろ?』


右手に持っていたアクエリアスがどこか呆れたように言った。


「…だって、まさかこんなことになるとは思わなかったんだもん」


おそらく、このルウの塊は罠だったんだ。


誰かが触ると中に引き込まれて閉じ込められる…


「…ブルーに怒られるかな?」


黒い謎の集団に運ばれながら、脱出は不可能だと諦める。


『だろうな。まあ、再び会えたらの話だけどな』


とアクエリアスが不安になるような意地悪なことを言った。


私を運ぶ黒い謎の集団は迷いなく山の中を進んでいく。


確実にこれらは移動し慣れている。


全員で五人だ。


五人で私を運びながら、割と早いスピードで進んでいく。


慣れていないと出来ない動きだ。


…一体、どこに連れて行かれるんだろう?


不安を抱きながらも、ただなす術なく運ばれるしかなかった。


やがて、下りに差し掛かり、どんどん山を下っていく。


すると、遠くに建物がある何やら村のようなものが見えた。


ニオの村に比べたらはるかに小さい。


村というよりは集落だろうか?


あそこがこの者たちのアジト…


遠くに見えていた集落がどんどん近づいていく。


やがて、その集落の入り口であろう場所に着くと、私を閉じ込めているルウの塊はピタリと止まった。


すると、黒い集団たちは私を雑に地面に落とした。


とはいえ、ルウの塊がその衝撃を吸収しているので痛くはない。

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