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SEVENS OCEAN  作者: おきゆむ
6.ジーナの面影
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私、変わりたい①

ヤケになって先を進んだナナミはやがて力尽きて一気にペースダウンした。


でも、随分と長い時間、頑張っていたのでそれなりに距離は進めた。


そして、その頃には雨はすっかり上がっていた。


とりあえず、しばらくは休憩してから、日が落ちるまで無理しない程度に進むことにした。


降り続いた雨のせいで地面はすっかり濡れている。


そのまま地べたに座るわけにはいかないので、適当な大木を選んでポセイドンで切り落とした。


その切り株にナナミを座らせ、切り落とした木で丸太を作り、俺はそれに座る。


残りの木は細かくして紐で縛り、夜の焚き火用に持っていく。


今は雨が染み込んで湿気っているが、夜までにはある程度乾くだろう。


「ありがとうブルー…そして、ごめんなさい」


切り株に腰掛けて、水筒を手にナナミが謝る。


どうやら、落ち着きを取り戻したようだ。


「気にするな。急に過酷な環境に身を投げ出された気持ちは分かるつもりだ」


と昔を思い出して言った。


「…私…ずっと今まで自分のことばかり考えていたんだと思う。私より不幸な人なんていっぱいいることくらいは分かっていたつもりだったけど、それでもどこかで私は誰よりも一番不幸なんだと決めつけてた…」


ナナミが水筒に視線を置いて語り出す。


「…そんなわけないのにね。ブルーが言う通り目の前のことに抗うことから逃げてきたの…仕方ないことだと言い訳ばかりして…」


口を挟まずにただナナミの話に耳を傾けた。


「…私、変わりたい。ううん、変わる…絶対に変わってみせる」


ナナミから決意の言葉が出る。


その表情にまたジーナの面影を感じた。


「…まだブルーやアクエリアスにはきっとたくさん迷惑かけると思うけど、強くなるから待ってて欲しい」


ナナミの表情からその意思が強く感じられた。


「ああ、期待しておくよ」


「ありがとうブルー」


とナナミに笑顔が戻る。


もう、大丈夫そうだなと安堵する。


「だそうだ。どうなんだアクエリアス?」


ナナミの横に立てかけてある剣に向かって言った。


『ふん…お前に言われなくても、ナナミは初めから大丈夫だってことくらい分かっている』

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