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SEVENS OCEAN  作者: おきゆむ
6.ジーナの面影
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厄介事①

…また変な厄介事に足を突っ込んでしまった。


ジーナがこんな俺を見たら何て言うだろうか…?




「あら、ブルーも私の癖がうつったんじゃない?」




と言いそうだなと、ジーナの顔をふと思い浮かべた。


仕方ない…今更後戻りは出来ない。


…しかし、異世界から来たってのは随分と変わった拾い物をしてしまったものだ。


まあ、本当かどうかまでは分からないが、少なくとも嘘をついているようには見えない。


それに、たしかに変わった格好をしている。


…あと、初めて顔を見た時は驚いた。


ジーナに似ていたからだ。


まあ、顔以外の雰囲気や性格は異なるが、とにかく顔がジーナにそっくりだった。


次に広場で助けた時はそれを意識して顔を見てみたが、やはりナナミからはジーナの面影を感じた。


…だから、俺は手を差し伸べたのか?


違う…とは否定出来ない。


…でも、それだけじゃない。


もしかしたら、これはジーナが俺に与えた試練かもしれない。


…などと都合の良いことを感じてしまっている自分が少し馬鹿らしく思えてくる。


だが、馬鹿らしくてもいい。


ジーナの死の呪縛から抜け出せなくなっているのは自分自身でも認めている。


そして、それはもう自身ではどうしようも出来なくなっているのだから…


ジーナに似ているナナミを助けるのは何かの縁かもしれない。


どうせ、目的もない旅だ。


暇つぶしくらいにはなるだろう。


最近じゃ、死に急ぐ気も失せてきたし丁度いい。


と夜の山の中の休めそうな場所に起こした火の前に座り、隣で布を被って寝ているナナミの顔を見ながら色々と考えて込んでいた。


ナナミは大事そうにお喋りの剣を抱きかかえていた。


メキラの広場から俺たちはすぐに町を出た。


ナナミの疲労から見て宿に泊まるのが判断としては正解だったかもしれない。


しかし、俺はそれをやめて夜のうちに町を出ることを選んだ。


あのノアニールとかいうルーラーみたいなやつがまた襲ってこないとは言えない。


なら、山中を通ってファーシル城に向かった方が利口だと思ったんだ。


普通、ファーシル城に向かうには通常の整備された道を北へと進んで次のドナキエの町を抜けてルイガーゴの町を目指して更に北へと道を進むのが正解だ。


しかし、そんなマニュアル通りのルートではいくつもの戦闘は避けられないだろう。


だから、あえて山を越えながら西から大回りしてファーシル城を目指す方が時間が掛かるかもしれないが有効だと判断した。


それに、その方がナナミの成長に繋がる。

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