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SEVENS OCEAN  作者: おきゆむ
5.ブルー
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41/72

ブルーVSノアニール①

ゆっくり目を開けて何が起きたのかを確認する。


しかし、目の前には驚きの表情を浮かべたノアニールさんの姿しかなかった。


…一体、何が起きたの?


炎は…?


「…もしかして、アクエリアス?」


思わず、剣を見下ろして訊ねる。


『いや、俺様じゃない…』


「えっ…?じゃあ、一体誰が…」


その時、ノアニールさんの視線が私の後方にあることに気づいた。


「…誰ですか?…というか私の炎を一瞬にして消すなんて…一体、何者だ?」


その言葉に慌てて後ろを振り返る。


すると、そこには見覚えがある人物が立っていた。


「ブルーさん!」


咄嗟にそう叫けんだ。


「…名前を名乗った覚えはないが…まあいい」


青色の髪に灰色のマント、割と大きなボンサックを肩にかけて、前は鞘に収まっていた大きな剣が今は抜かれている。


間違いなく今日奴隷商人から私を守ってくれたブルーさんだった。


『誰だ?こいつ?』


アクエリアスの声が頭に入ってくる。


「…ほう、珍しい剣を持っているんだな。この世に喋る剣があるとは聞いたことがあるが、実際出会うのは初めてだ」


ブルーさんの言葉に驚く。


「アクエリアスの声が聞こえるんですか!?」


「まあ、俺に話しかけた訳じゃないだろうから、はっきりとではないがな」


ブルーさんがそう言ってアクエリアスに視線を向けた。


「…ブルーさんが私を助けてくれたんですよね?」


「炎に囲まれているを黙って放っておく訳にもいかないからな…それにしても、また厄介ごとに巻き込まれているとは思わなかったよ」


とやや呆れ声でブルーさんに言われてしまう。


「…さっきはたしかに私の落ち度ですが、これは違います」


と少し剥れて言い訳をした。


『だから誰なんだよこいつ!?ナナミはこいつを知っているのか?』


アクエリアスの声が頭に響く。


「話はあとだ。今はそういう状況じゃないだろ?喋る剣というのは阿呆なのか?」


私の代わりにブルーさんが答えた。


『何だと!俺様を阿保呼ばわりしてタダで済むと思うなよ!』


アクエリアスがギャンギャンと騒ぐから頭がきーんとなって、思わず頭を抱えた。


「…五月蝿い剣だ。やはり剣は黙っていた方がいい。コイツみたいにな」


ブルーさんはそう言って、大きなその剣を翳した。


「ポセイドン…俺のメアだ。さっきの炎が消えたのはコイツのおかげさ」


「…ブルーにポセイドン…そうか…あなたはあのなないろのブルーなんですね…?」


とノアニールさんが少し怯んだ表情を見せた。


なないろ…


コナンさんと店の客が言っていたレインボーフラッグという海賊団の幹部の名前。


その一人がブルーさん…


『なないろ?ブルー?知らねーなそんなやつ。俺様には大したやつには見えないがな』


アクエリアスがややご機嫌斜めに話す。


慌ててアクエリアスを隠すように覆い被さった。


「…すいません。気にしないでください」


「剣の言うことなんていちいち気にしないさ。とりあえず、危ないからその五月蝿い剣を持って少し下がっていろ」


ブルーさんの言葉に従い、立ち上がって小走りでその場から離れていく。


その時、アクエリアスが何か文句を言いながら暴れていたのを必死に押さえた。


「…誤算でしたね。あなたほどの方がこの町にいるなんて…しかも、彼女の味方だとは…」

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