第5話 王様の偉そうなスカウトをあくびで一蹴。天災級巨大怪異をベランダから一撃で消し去る
翌日。リビルの街から離れた王都へ赴いた俺は、豪奢な王宮の謁見の間で王と対面していた。
「一生贅沢をさせてやろう。我が王家に忠誠を誓い、宮廷筆頭魔導師として雇われろ。Fランク冒険者のお前には身に余る光栄であろう」
金色の王冠を戴いた王が、玉座から見下ろす。周囲の騎士たちが羨む視線を向けてくる中、俺はあくびを噛み殺して首を振った。
「いや、イヤっす。みんなと平穏に暮らしたいんで。――でも、この国が嫌になったら別の国へ行くかも」
王が真っ青になって絶句し、騎士たちがガタガタと震え出す。圧倒的な力を前に、国家の権力など無力だった。俺が踵を返した、その直後だ。
ズズズズン……!!
地鳴り。王都の巨大な壁の外側に、世界を滅ぼす超巨大怪異が姿を現した。
「ひ、天災級……『終末の怪異』がなぜここに……っ!」
さっきまでふんぞり返っていた王が怯え、高慢な騎士たちも一歩も動けない。国家の最高戦力が、戦う前から完全に折れていた。
王宮がパニックに陥る中、俺はチトセ、ヒヨリ、フィに囲まれ、悠然と空を見上げた。
「健二くん、あれは世界を滅ぼす……!」
「あんなの、Sランクでも敵いっこないわ!」
「お兄ちゃん、危ない!」
「大丈夫。一瞬で終わらせてあげるよ」
空へ右手を突き出し、脳内マニュアルの最上位魔法を解き放つ。
「スーパーエレクトラル・ディスティンクション・メディアフォール!」
世界から音が消えた。
天から降り注いだ圧倒的な光の津波が、巨体を包み込む。爆音すら置き去りにする全能の光は、天災級の怪異を塵一つ残さず蒸発させていた。
「そ、そんな……!」
「健二くん、いったい何をしたの!?」
「えっ、また俺なんかしちゃいました?」
立ち込める白い煙の奥から、不思議な生き物がパタパタと羽ばたきながら現れた。
半透明の丸いスライムに、真っ白な天使の羽。最高に愛らしい容姿の生き物は、一直線に俺の胸元へすり寄ってきた。
「きゅきゅー、きゅーう!」
甘えた鳴き声に、三人の目が輝く。
「「「かわいい……!」」」
全員が新たな従魔にメロメロになった。俺たちはマイホームへ戻り、ふかふかのソファで愛らしい従魔を囲んだ。
規格外のチート能力、山のような金貨、俺を全肯定してくれる可愛い女子たち、全自動のマイホームと癒やしのペット。
これ以上ない全能感と幸福感に満たされながら、俺の異世界スローライフは、最高潮のスタートを切った。
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王様まさかの土下座www
健二くんの圧倒的パワーの前には国家権力すら無力でしたね!最高の全能感!
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明日の土曜日は【 22:00 】更新になります!いつもと時間が違うから気をつけてクレメンス!
可愛い従魔が登場してスローライフ編がいよいよ大団円!
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