ユリウスと話をしよう。
少しシリアス続きます。
ああ、あの時のことを思い出してしまった。
あの時から私は決意したんだ。
もう、何にも打ち込まない、って。
もう特別になんてなってあんな思いはしたくないから。
いくら後ろ楯があっても、何があるか分からない。ましてや私は悪役令嬢。
でも、心はやりたいって言ってるのが分かる。
私はどうしたらいいんだろう…
コンコン
「シャーロット。」
「ユリウス?」
「急にすまないな。ギャレットからお前の様子がおかしいと聞いて。心配になって来たんだ。」
心配…?
「ありがとう。でも大丈夫だよ。」
「そんな顔してないぞ。顔色も悪いし、目も腫れてる。」
「あはは、隠し事出来る顔じゃなかったか。」
と少し笑ってみる。
「無理して笑うな。泣きたいときは泣け。」
と抱き締めてくる。
そんな風に言われたら私は…
泣いてしまった。
過去を思い出していたこともあって、でも、令嬢としてのプライドもあって静かに。
そして、泣き止むとユリウスが、
「なあシャーロット。俺はやりたくないことはやらなくてもいいと思う。場合によるがな。
でも、やりたいことを我慢する必要はないと思うぞ。」
この人はどこまで私を分かっているのだろう。
いや、でも、この人が愛しているのはシャーロットだ。私じゃない。でも今は…
「うん。」
「それに、何かあったら俺やギャレットがいる。お前の両親だって愛しているだろう?
それに、ノアやレオだって助けてくれると思うぞ?」
「うん、心強い後ろ楯だね。」
「だろう?だから、お前はやりたいことがあるならやってみろ。
お前は第一王子の婚約者なんだ。逆らえるやつはそうそういない。」
「うんっ」
また泣いてしまいそうになる。
決めた。私は精一杯やる。生徒会をして、学園の改革をする。
やりたいことを精一杯やる。
もう絶対に、あんな思いをしなくていいように。




