昔話をしてみよう。
かなりシリアス入ります。
「響!おはよう。」
「梓、おはよう。」
梓は私の親友。毎日が楽しかった。
「今日の授業って何からだっけ?」
「古典からだよ。」
この時はまだ、大丈夫だった。
ある日の数学のテスト返却。
私は元がいいのを自覚していたから、家で更に勉強をした。
それが実ったのか、数学で満点を取り、学年で1番の成績を取った。私は特別になった。
そこからが悲劇の始まりだった。
最初は、何てことはない一言。
「木ノ本ってさ、勉強出来すぎじゃね?」
「だよなー」
「まさか、カンニング?」
たったそれだけの会話で、私へのいじめが始まったのだ。
それを話していたグループは、必死で塾通いをしているグループだった。
私も最初は努力で取った、と訴えた。
でも、いじめは酷くなるばかり。
梓は毎日毎日庇ってくれた。
そんなある日。いつものように屋上に呼び出され、私は殴る蹴るを繰り返されていた。
そして、梓が止めに来て。
そこまではいつも通りだったんだ。
いじめていたグループのトップが、梓の手を掴んで、
「そうだ、木ノ本、こいつもいじめられたくなかったら、そこから飛び降りてよ。」
「!?そんなの…」
でも梓が…
「響、そんなことしなくていい!」
「あー、そんなこと言うんだ。じゃあ変わりにあんたが飛ぶ?」
「!?」
「…飛べば響をもういじめないのね?」
「飛んだらね。」
「分かった。変わりに飛ぶ。」
「!?梓、やめて!私は大丈夫だから!」
「そんなわけないじゃん。私はこれ以上何も出来ないから。多分死ぬまではいかないでしょ。
大丈夫だよ、私が変わりになるから。」
私が特別になったから?
「やめて、やめて!もう特別になんてならないから、私の変わりになんてならなくていい…!
やめて、梓…!」
「大丈夫だよ、響。」
と言って、梓は飛び降りた。
いじめていたグループは、逃げ、その後、私は転校した。
梓は…植物状態になり、起きるのは奇跡に近いだろうとのことだった。




