あの子がまた来た。
そんなこんなで私は10歳。
今日はユリウス王子とノア、お兄様と中庭でお茶会をしている。
ちなみに、配膳はレオがしている。
あれ、これハーレムじゃね?しかも攻略者だらけだし。って思いながらお茶を飲んでいた。
すると、何だか玄関辺りが騒がしい。
「ユリウス王子、ノア様、お兄様。少し様子を見てきますね。」
「いや、僕も行くよ。」
「俺も行く。」
結局ノアとレオも行くことになり、全員で玄関へ行くと…
あの子がいた。一番会いたくないあの子が。
「私はヒロインなのよ!イベントをこなさなきゃユリウスルートに行けないじゃない!」
「あの子は前のお茶会のときの…」
そう呟くと、お兄様が前へ出て、ユリウス王子が私を後ろへ隠してくれる。
サイドにはノアとレオが。
「あ!ユリウス!ギャレット!ノアにレオもいるじゃない!」
「勝手に名前を呼ばないでくれ。」
「どうしてよ!やっぱりシャーロットに騙されているのね!私、リリーって言うの!貴方達のことを助けに来たわ!一緒にお話しましょう!」
「話なんてしなくていいと思うけど。大体、可愛いシャーロットを変な風に言わないでくれるかな?」
あ、お兄様が怒ってる。
そして、この空間に、私は少しホッとしていた。
まだ、私は独りじゃない。
悪役令嬢である以上、いつかは独りになるだろうけど、まだ大丈夫だ。
「衛兵、容赦はしなくていい。この子を外へ。」
衛兵の人達が敬礼をしたかと思うと、あっという間に外へ出された。
どうやら、私達の名前を言っていたから、無理やり外に出していいか迷ってたみたい。
「やっと静かになったね。」
「ああ、俺だってシャーロットに呼び捨てされたことがないのに…」
「?ユリウス王子は私に呼び捨てされたいのですか?」
「あっ、ああ。呼んでくれると、嬉しい。」
「では…ユリウス様?」
「出来たら呼び捨てで。」
「ユリウス?これでよろしいですか?」
「ああ、嬉しい。」
あら、本当に嬉しそう。
「はい、そこまでだよ。ユリウス王子、まだまだ可愛い妹は嫁には出しませんからね?」
嫁て…
まだ私10歳なんだけど…
ああ、でもこのまま行くと18歳には結婚なんだっけ。
「分かっている。」
そう言えば、ヒロインらしきあの子は、どうする気なんだろう。




