素を見せよう。
どうも、シャーロットです。
案外楽しかったダンスパーティーも終わり、そろそろ平凡な日々に飽きてきた。
それにしても何で苦手なダンスがあんなに楽しかったんだろう…
まぁいいか。
暇なのをどうしようか…
色々するのもいいけど、あんま珍しいものやって目立つのはなー。
あの頃みたいになりたくないし。
「ああもう!こんなこと考えるのいやだ!面倒!」
と叫んでいると扉がいきなり開いた。
「えっ」
開いた扉の所にいたのは、ユリウス王子とノアだった。
そして、その二人を案内してきた執事のレオ。
ヤバいヤバいヤバい。三人ともめっちゃ驚いてる。
…どうしよう。
「ごきげんよう、ユリウス王子、ノア様。
レオもノックぐらいしてくれたらいいのに…」
私が話し出すと、三人とも我に帰ったような顔をして、
「いえ、ノックしたのですが…」
マジか。気付かなかった…
「あら、ごめんなさい。気付きませんでしたわ。
そう言えば、お二人はどういったご用件で?」
「あ、ああ。って、何事もなかったように話を進めようとするなよ、シャーロット。」
っち、流されなかったか。
「何のことですか?」
「さっき叫んでいたのが素か?」
言い逃れもさせてくれないか…
「ええ、まぁ。素、と言えば素ですわね。」
本音はもっと口悪いし
「何故隠していたんだ?」
「隠していたわけでは…。
それに、淑女がこんな話し方では色々と問題でしょう?」
「そうかもしれないが…」
「?どうなさったのですか?」
「シャーロット様。ユリウス王子は自分に隠し事をされていたのが寂しかったのですよ。」
「なっ!余計なことは言うな、ノア!」
「でも寂しかったのは事実なんじゃありませんか?」
「レオ。そうだが…」
あれ、いつの間にレオと仲良くなったんだろう?
そう言えばこの間も話してたような…
まぁいいか。
「ユリウス王子。隠していたわけではなかったのですよ?
ただ、進んで言うべきことではないかと思い、言わなかっただけなのです。
ですから、気になさらないでください。」
「…シャーロット、今度からは普通のしゃべり方で話してほしい。」
「でもそれは…失礼じゃありませんか?」
「俺が許す。問題はない。」
あら、この三年間で本当に変わったなー。
一人称から話し方まで強くなった。
「分かりましたわ。でも、普通に喋るのはここにいる皆様だけのときのみです。
よろしいですか?」
「ああ、分かっている。」
こうして、私はユリウス王子とノア、レオだけのときのみ、敬語を使うのをやめたのだった。




