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ランニング・ウォリアー  作者: 0・The Fool
1年インターハイ
20/32

思わぬ再会

感想頂きましたレフェル様。ならびにこのお話を読んでくださる皆様ありがとうございます。




 インターハイで優勝を逃したのは悔しかったけど、終わってみれば、それなりに充実した大会だったと思う。

ただ、問題は、


「…痛くて動けない…。」


 全身を襲う筋肉痛である。


「しょうがないわよ? 軽井沢から、富士山五合目まで、200キロ以上の距離を休みなしで走ればそうなるわ。オマケにラスト20キロは激坂で雲よりも高いところまで登った訳だし。」


 ともみちゃんはボクの全身にマッサージをしながら苦笑する。


「ごめんね? ともみちゃん。わざわざ休日の日に来てくれたのに。」

「いいのいいの。去年はお兄ちゃんにもやってあげたし、それが2人になっても変わらないわよ。」


 ともみちゃんは何か思い出したような表情をしていた。


「そういえば、向こうの部長さんから聞いたけど、白石だっけ? 向こうのクライマー。最後のところはかなり無茶していたんだって。」


 そういえば、インターハイの授賞式の時、なんか不満そうにしていたけどそれが原因だったのか。


「よし!!」


 ともみちゃんはマッサージが終わったので立ち上がる。白石君よりも少しでもペダルを回して、白石君に追いつく為に。しかし、体中に激痛が走りベッドに倒れてしまう。ともみちゃんを巻き添えにして。その結果、ともみちゃんの豊かな谷間に顔を突っ込んでいた。


「アンタねえ。いつもいつも、狙ってやってるのかしら?」


 青筋を浮かべながら笑顔を見せるともみちゃんにボクは体を震わせていた。


「ご、ごめんなさい!」

「この、スケベ!!!!」


 慌てて飛び退いたボクのお腹に重い衝撃が走った。




 食堂で自分のための食事を前にともみちゃんは頭を下げる。


「すみません。早妃さん。アタシの分まで。」

「いえいえ。お気になさらずに。」


 頭を下げて謝罪するともみちゃんに母さんは笑みを浮かべる。


「こうして山道が女の子連れてくるなんて幼稚園の頃以来ね。」

「母さん。そんな昔の頃の話を引っ張り出さないでよ。」


 そういえば、あの子は元気でやってるかな?


 ピンポーン!


「はーい!」


 ボクの考えを遮るかのようにチャイムがなり母さんが応対にでる。


「山道に女の子の友達がいるんだ?」


 何故か膨れ面になるともみちゃん。


「正確には『いた』だよ。小学生にあがる前に親の都合でフランスに引っ越ししちゃったから。」


 ボクの答えにともみちゃんがホッと息を吐いた時、


「やー君!」


 知らない女の子に抱きしめられ、その谷間に埋められた。


「ムググ!」


 嬉しいには嬉しいけど、呼吸が出来ない!!


「ちょ、ちょっと! 何やってるのよ!」


 何故か焦ったような表情で女の子からボクを引き剥がすともみちゃん。それは嬉しいけど、胸が押し付けられてるんだけど?


「もっトやー君とハグしたいデス。」


 外国暮らしで日本語にはまだ慣れてないのか、カタコトの日本語で苦情を言う。

 …やー君に外国暮らし…。それに、この子に会ったような気がするけど、まさか、


「ふーちゃん?」

「あたりデス♪」


 ボクの問いに風祭双葉ちゃんは楽しそうに笑って答える。


「誰よ?」

「さっき話したフランスに行っちゃった子だよ。」


 それにしても、大きくなったな。

 久々に再開した幼なじみは190センチぐらいまで伸びていた。ううう。何故だろ? 目から水分が抜けてく。


 その後ともみちゃんと双葉ちゃんと一緒に遊び、夕食頃には帰っていった。




「さて、皆に報告がある。マネージャーが1人増える。転校生だから、正式にはまだうちの生徒ではないがよろしく頼む。

入ってくれ。」


 部長の言葉とともに入ってきた女の子を見てボクとともみちゃんは開いた口が塞がらなかった。


 歩く度に桃色の髪を揺らしながら、その子は悪戯が成功したかのようにニンマリと笑みを浮かべていた。


「今日カラ、お世話になりマス風祭双葉デス。ヨロシクお願いします。

将来の夢はそこのやー君のお嫁さんデス♪」


 双葉ちゃんはボクが驚いている間に爆弾発言した。


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