インターハイ 現地集合
明けましておめでとうございます。
感想頂きましたレフェル様、並びにこのお話を読んでくださる皆様ありがとうございます。
とうとうやってきたインターハイ。
「オ、オ、オハヨウゴザイマス。キシカワクン。キョウハイイテンキデスネ。」
「オウ。そうだな。だが、登坂。
緊張するのはわかるが、深呼吸でもして少し落ち着け。」
苦笑する岸川君の言葉に両手を振り子のように振り回して深呼吸していたら、
ムニュリ。
温かくて柔らかく触り心地の良い何かを掴んだ。
なんだろう? その何かの正体を知りたくて揉んだら。
「おはよう。山道。今日も良い天気ね。」
ピシリ。後ろから聞こえる声に一瞬で固まる。まるでメデューサに睨まれたかのようだ。ギギィと、油をさし忘れたブリキ人形みたいにぎこちない動きで背後に振り返ったら予想通り、目がちっとも笑っていない笑みを浮かべたともみちゃんがそこにいた。ボクの右手はその豊満なお山をわしつかんでいた。
「それで、山道。アンタはなんで人のおっぱいを揉んでいるのかしら?」
「え、えっと、たまたま触っちゃっただけなんだけど。」
ダラダラと冷や汗をかきながら答えると、ともみちゃんのおでこの青筋を増やしながら問いかける。
「そ。ならなんでまだアタシのおっぱいを揉んでいるのかしら?」
ともみちゃんの指摘通り、ボクの右手はまだともみちゃんの果実を揉んでいる。
「ボク、オトコデスカラミワクノカジツニハヨワイノデス。」
その答えにともみちゃんは笑顔のまま、右手をグーにすると、
「答えになってないわよ!! このスケベ!!」
弾丸の如き鉄拳がボクの鳩尾に突き刺さった。
「…まだ痛い。」
「自業自得よ。」
ボクのつぶやきにそう返しながら、ともみちゃんはボクの相棒を組み立てる。ロードバイクはタイヤはクイックレバーを緩める事でタイヤを外したりはめたり出来る。そのため、ロードバイクを止めるさいは注意が必要である。
「ほらよ。登坂。ゼッケンをもらってきたぞ。つけてやるよ。」
松郷先輩が苦笑しながら、サイクルジャージのポケットにゼッケンを貼り付けた。サイクルジャージは背中側にポケットがついていて、走りながら携帯食を食べれるようになってるらしい。
「ありがとうございます。ところで、インターハイはどういうルールですか?」
「ん? 言わなかったか? 簡単に言うとポイント制のレースだ。スプリントポイント、山岳ポイント、ゴールを通過すると、順位に応じたポイント
山岳ポイントとスプリングポイントが1位が5、3、1とゴールが1位が9、7、5、3、1。
といった具合にその学校に与えられ、最終的に一番多くポイントを獲得した学校の優勝だ。」
松郷先輩の説明に頷いていた時会場が俄かに騒ぎ出した。騒ぎの中心は赤和学園のジャージを着た6人組だ。その人達の中に知ってる人がいたので声を上げた。
「あ! おーい!!白石くーん!! 頑張ろうね!!」
ボクの叫びに白石君は苦笑しながら、ボクに向けて手を振る。
「…お前な。敵を応援してどうすんだ?」
「レース開始前は敵も味方も関係ないでしょ?」
ボクの答えに松郷先輩は苦笑した。
「そうだな。レース中は敵でも、応援しちゃいけないわけじゃないしな。」
「違いない。
俺達も頑張るけど、お前達も頑張れよ!!」
定峰先輩の言葉に皆が笑みを浮かべる。
そして、やがて時間になり定位置についた。その時、ボクの体が振るえていた。
「緊張してるのか? 登坂?」
問いながら松郷先輩に肩を叩かれた。
「うひゃう!! だ、大丈夫です!!」
「隠すなって。俺も去年は最初は緊張してガチガチだったよ。
でも、インターハイは1年に1回しかこないんだ。楽しまなきゃ損だぜ。」
その一言に深呼吸した。
「このインターハイ、皆で一緒にゴールできたら嬉しいだろうな。」
「だな。」
「皆頑張りましょう。」
ボクの言葉に皆が頷いた時、審判の旗が振り下ろされた。




