自己紹介
「父上には今言伝を頼んだから時間ができたら連絡が来るだろう。
ところでアレックス、少しリラックスしたらどうだ?」
そうなのです。アレックスってば初めて王宮に来たからそりゃもうガチガチのギチギチ?ですよ。
「あ、う、うん」
んー?
「アレックス、ほら深呼吸だよ!
ヒッヒッフー
ヒッヒッフー!」
「あ、うん。
ヒッヒッフー
ヒッヒッフー」
「………なぁ、そのヒッヒッフーってなんだ?俺そんな深呼吸の仕方初めて聞いたんだけど」
あ、しまった。これって出産の時の呼吸法だ。えっと確か…ラマーズ法だ!
「えっと、なんとなく?
まぁいいじゃん!アレックスもちょっとはリラックスできたみたいだし。
ん?アレックスがリラックス?リラックスするアレックス?」
なんか親父ギャグとかできそうじゃん!
まぁこの世界に親父ギャグなんてないんだけどね。ザンネンザンネン
「またどっか行ってるな」
そう言って2人が顔を見合わせて呆れているなんて気付かず一人で脳内会話を繰り広げるリアなのでした。
3人でお茶を飲んだりブランをモフモフしたりして楽しんでいるとノックの音がして王様の侍従さんが呼びに来てくれた。
「やあ、待たせて悪かったね。
おや?初めて見る顔だね。
はじめまして、この国の王様でギルバートの父です。ギルバートとリアリサちゃんと仲良くしてくれてありがとう」
ニッコリ笑う王様は相変わらずのイケメンさんです。
王様に見惚れていると隣に座っていたアレックスが勢いよく立ち上がった。
「あ、あ、あのぼ、僕はアレックス・マルバと言います。父は騎士をしています。
えっと、騎士をしていますが平民です」
最後は少し下を向いて声が小さくなっている。
うん。アレックスのお父さんは騎士様だったんだね。
この国の騎士様はお城や王族の警護をしたり、王都の治安を守ったり魔物が出たり盗賊が出たら退治しに行ったりと割とオールマイティなんだよね。だから、というわけでもないんどろうけど平民でも試験さえ受ければ騎士になることはできる。とは言っても簡単になれるものではなくアレックスのように学園に通って学んだり、中には独学で学んで受ける人もいるらしい。そして試験に合格してまずは騎士見習いになる。それから訓練を積んで昇級試験を受けてやっと騎士になれるんだ。特に平民ともなるとかなりの実力者でないとなれなかったような?
そういえばアレックスは平民だったよね?と言うことはお父さんむっちゃ強いってことだ!凄ーい!
「クスクス
アレックスくんだったね、ほら隣を見てごらん。リアリサちゃんがやけにキラキラした目で君の事を見てるよ」
「えっ」
アレックスが隣に座るリアを見るとそれはもうキラッキラした目でアレックスを見つめていた。
「えっと、リアちゃん?なんでそんな目で見てるの?」
「ねえねえ、アレックスのお父さんって騎士様なんだね!凄いね!
ねえねえ今度お父さんに会いたいな〜。いいでしょいいでしょ?」
そりゃもうしがみついてお願いしましたよ。平民で頑張って騎士様になったんだよ!貴族として生まれ、家でしっかり剣技とか習って騎士になるんじゃなくて自分で努力を積んでなったんだよ!凄いよ!そんな人に会いたいじゃんねー。
「ねえアレックスくん。確かに君は平民かもしれない。でも人が仲良くなるのに身分は関係ないかなって思うよ。まぁ国王である僕が言うことではないかもしれないけどね。
平民だろうが貴族だろうが大事なのはその人の生き方だと思う。君のお父さんはフォークス・マルバだよね?」
「はい。えっ、父さんを知って、あ、ご存知なんですか?」
「ああ。彼は第1騎士団所属だからね。王宮の警護にあたってくれているから何度か顔を合わせたことはあるよ。それに訓練も何度か見に行ったことはある。彼はとても強いし、騎士としてとても立派な男だと思うよ」
「父さん………」
「だからこれからもギルバートとリアリサちゃんと堂々と仲良くしてやってね。
勿論この2人と仲良くするのはとても大変だと思うよ。周りも煩いしやっぱり身分で人を見る人間もいるからね。それでも父親としては息子が身分関係なく心から信頼をおける相手が近くにいてくれることが一番だと思っているからね」
「はい。はい!ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします」
おー、さすが王様。なかなか国のてっぺんにいる人間が平民と付き合うことを賛成するのって難しいと思うんだよね。
でもギルが生まれてから周囲の人間のギルに対する態度や陰口を見てきたからこそギルにとって何が大切かって考えているんだろうなー。
うんうん。良かった良かった!
思ったより進みませんでした〜。次こそはちゃんと説明できるかなー?




